Wリーグ（バスケットボール女子日本リーグ）公式サイト

いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。

毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全14チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。

厚みが増したロスターで、いざ勝負の時

──ロスターに厚みが増しましたが手ごたえはいかがでしょうか。
　選手の数が増えただけでなく、キャリアのある選手が加わったことにより層が厚くなったと感じています。それだけに、どの選手をスタートで出すのか、途中から誰をコートに送り出すのか様々なバリエーションが考えられます。キャリアのある選手と若手をうまく融合させながら戦える場面が増えるのではないかと思っています。
これまでは「勢い」を優先するような戦いぶりでしたが、ベテランの良さは流れを変えられる、あるいは引き戻す力があること。そこは大きな武器になってくるはずです。確実にカードが増えましたから、選手個々のプラスαの力を引き出せるよう努めなければなりません。ただし、ビッグマン不在という状況は変わりませんから、そこをどう補っていくかが重要になると思っています。

──オフェンス・ディフェンスにおける具体的な変化を、可能な範囲で教えてください。
　オフェンスは昨シーズン同様で、サイズがない分、トランジションを意識すること。その中で、ベテラン組がいればゲームを落ち着かせるというか、コントロールしながら展開できる場面が増えていると思います。
　ディフェンスは大きな変化は考えていませんが、オプションというかバリエーションとして考えていることがあり、練習でも取り組んでいます。今まで通り全員でプレッシャーをかける、アグレッシブなディフェンスは変えないつもりです。

──先日のオータムカップでは僅差のゲームを勝ち切っています。
　そうですね、3試合とも僅差でしたから……こういう状況になるというのは、まだまだ不安定な部分もあるということですが、競ったゲームをスタートの５人だけで乗り切ったわけではなく、メンバーを入れ替えながら勝ち切れたというのは大きかったと思います。タイムシェアをしながらみんなで勝ちに行く、その姿勢が大事だと思います。ベテランと若手が互いの力を引き出し、刺激し合いながら戦っていければと思っています。

──＃18吉田（亜沙美）選手の加入はどんな好影響がありますか。
　すべてにおいていい影響があります。ゲームコントロールやスペースのつくり方など、一緒にプレーをし、間近に見るだけで学ぶことが多い。勝者のメンタリティーがしみ込んでいる選手ですから、そういう部分をとことん植え付けてくれれば選手にもチームにも絶大なパワーになるのは間違いありません。
コートを走り回るウィングスらしいバスケットを、全員が全力でやっています。ファンのみなさんに楽しんでいただけるバスケットをお見せしますので、今シーズンも変わらぬ応援ご声援をよろしくお願いします。