NEWSニュース

2023年10月2日(月)特集

第25回Wリーグ HCインタビュー【姫路イーグレッツ】

いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。

毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全14チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。

姫路イーグレッツ 伊與田好彦ヘッドコーチ

土台づくりからステップアップのシーズンへ



──2シーズン目に臨むチームの雰囲気はいかがでしょうか。
 先日のオータムカップでもそうですが、選手たちには「相手を80点以下に抑えないと勝機はないよ」と言っています。高さがない分、オフェンスは3Pシュートに頼りがちで、確率を上げていかなければなりません。ディフェンスは脚を動かし、そこから素早いトランジションでオフェンスにつなげる、これは従来からチームのベースになっています。特にボールのないところでのディフェンスを強調していますが、オフボールのところでいかに頑張れるか。たとえシュートを入れられたとしても、「シュート・イン・ブレイク」です。

──得点王がチームを離れましたが、その分、みんなで点を取る意識が高まったのでは?
 特にルーキー、#31遠藤(真帆)や#29石牧(葵)はスタートで起用していますがいいものを持っています。誰かに頼るチームではなくみんなで頑張る。正直、不安もありましたが新しいチームがスタートし、実戦経験を積むことで、「これで行けそうだ」という手ごたえを感じています。既存の選手たちと新加入の選手たちの融合が上手くいっていますし、「姫路はディフェンスからだよ」というコンセプトをみんなが理解しています。体力勝負の面は否めませんが、プレータイムをシェアすることで、みんなで戦う意識が高まっていると思います。

──昨シーズンから指導し、少しずつ伊與田バスケットが浸透してきました。
 そうですね、指導内容は昨シーズンとあまり変わりませんが、選手たちが徹底してできるようになってきた。オータムカップでは(vs 秋田銀行)いきなり32失点というゲームがありましたが、前半終了時点で1点リード。最終的には22点差で勝利しました。前日のトヨタ紡織は前半をリードして折り返し、結局3点差(66-69)で敗れはしましたが僅差で食らいつけたのはよかったと思います。何より選手たちが、「やればできる!」というメンタルでプレーできました。開幕までに攻守ともに連係を高め、オフェンスの入り方のバリエーションを増やしながら備えたいと思います。まだまだ取り組むべき課題がありますが、着実に成長していますから、そこはチーム全員で自信を持って臨むことが大切ですし、1戦1戦チームとしても個人としても、「やればできる」を実感してほしいですね。
あとは地元のみなさんと一緒に戦っていくというマインドも大切にしたいと思います。ファンや関わってくださる関係者の方々のサポートに感謝しながら精一杯のプレーをお見せしたいと思います。