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2024年4月16日(火)特集

『京王 presents Wリーグプレーオフ2023-2024』ファイナル第3戦 会見コメント

いつもWリーグへ温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

『京王 presents Wリーグプレーオフ2023-2024』ファイナル 第3戦を終えたHCおよび選手の会見コメントを掲載しました。



富士通 レッドウェーブ

BT テーブスHC
 今日(第3戦)も出だしが良かったです。最終スコアを見るとディフェンスゲームには見えないかもしれませんが、両チームともずっと激しいディフェンスを続けました。後半はほぼ同点ですから、キーポイントは2Qの富士通のディフェンスです。その時のオールプレッシャーとピックディフェンス……昨日(第2戦)できなかったところが今日はしっかりできて、その上で全員がリバウンドに参加しました。
 個人スタッツを見ると理想的な試合、スコアのバランスやリバウンド、そして何よりもアシスト数が「29」です。これは富士通のコンセプトのひとつであるムーブボール、ムーブボディ(ボールと体を動かすこと)ができた結果だと思います。
3Qの出だしはプレーが雑になり、タイムアウトを取って当たり前のことを伝えました。今シーズンは3Qの出だしが悪くなる。昨日も同じことを言いましたが、ハーフタイムがない方がいいのかも知れません。
 今日はベンチメンバーの活躍がありましたが、特に私から何か声掛けをしたわけでありません。それはチームメイト全員が声をかけ合っているからです。

#52 宮澤夕貴
 昨日(第2戦)の敗戦から学んだこと、相手にオフェンスリバウンドを取られたり、自分たちがチームで攻めない、チームディフェンスのルールが徹底できなくて簡単に攻められたり、そういったところをしっかり修正して臨めたと思います。全員がアグレッシブにアタックして、全員がしっかりフェイスアップし続けるというところで、相手は自分たちのオフェンスを止められなかったと思いますし、自分たちは良いリズムで攻めることができました。
今日一番大事だったのはベンチメンバーの活躍です。試合に出たのは3人ですけど、その3人がしっかり活躍してくれましたし、自分たちがこういうパフォーマンスができるのは、普段から練習でやり合っているからで、だからこそ今日はチームの勝利ですし、今まで練習でやって来たことがしっかり出たと思います。
シーズン最初から、チームでセイムページ(共通認識)にならなければいけないと思っていました。加入してから言い続けてきたことですが、チーム全員でこのチームをつくり上げていくことにフォーカスしてきました。それが、チームが変わったところだと思います。今シーズンはチームとしても、個人としても成長できた良いシーズンだったので来シーズンも頑張りたいと思います。



#7 林 咲希
 昨日(第2戦)の負けから修正するところを徹底してやっていこうと話し合っていたように、リバウンドやディフェンスのミスをしない、トランジションをしっかりやり切るといったところ、それは自分たちの強みでもありますが出せたと思います。3Qの出だしは良くなかったですけど、そこでも立て直せたのはレギュラーシーズンからダメだったところを修正してきて、この試合でもしっかりできたのは良かったと思います。リバウンドに関してはセンター陣がよく頑張ってくれたので助かりました。
 富士通に移籍して来て感じたのは、もう少し雰囲気をよくできるかなということです。そこは私の得意分野というか、サポートできると思いましたし、自主練の仕方などもアドバイスできると思っていましたので、そこは少し貢献できたと思います。コートでも私が一番いい顔でパフォーマンスできるように心がけてきました。みんなが成長してくれましたし、自分も成長できました。以前は3ポイントが中心でしたが、ここでは2番、ボールハンドラーもやらなければダメだよ、とテーブスHCからアドバイスをもらい、アシスタントコーチと時間があれば練習していました。初めは上手くいきませんでしたが、練習を重ねていくうちにテミ(テミトぺ選手)やアースさん(宮澤選手)とのピック&ロールが増え、そこでコミュニケーションを取ることが増えてプレーオフは自信を持って臨めたと思います。



#8 ジョシュア ンフォン ノボン テミトぺ
 今日(第3戦)の試合で悪かったところをインプルーブ(向上させる)することをみんなが理解していました。VTRを見直しながら何が良かったのか、リバウンドはボックスアウトが大事だよとか、オフェンスはきちんとピックすると上手くいくからね、とチームメイトみんなで声を掛け合ったのが試合に臨む力になったと思います。ベンチメンバーがステップアップしていますし、出ていなかった選手たちも声をかけたり、相手選手の動きを教えたりしてみんなで助け合っていました。



#10 町田瑠唯
 今日(第3戦)のゲームはディフェンスとリバウンドのところがキーポイントでした。それを40分間、みんなが意識していましたし、そのための声は常に出ていて、常に確認し合ってプレーできたのは良かったと思います。それをしっかり表現して、プレーできたことが勝利につながったと思います。
 以前は優勝を経験した先輩方がいましたが、その先輩方が抜けてからは優勝に必要であろうと思うことを伝えてきたつもりでしたが、私たちも優勝経験がなかったので伝えきれなかったんだと思います。今シーズンは宮澤、中村(優花)に加えて林が加わり、そこからチームとして何をすべきか、優勝するために何が必要なのかをしっかりみんなに伝えてくれていました。何よりも、このチームは優勝できるんだよ、というのを一番信じてくれていましたし、みんなに自信を持たせるような声掛けもしてくれていました。みんながこれまで以上に自信を持ってプレーできたり、自分の役割のやるべきことが明確になったり、みんなが試合で出せていたのが良かったと思います。



#25 内尾聡菜
 我慢の時間も多かったんですけど、今シーズンの初めから「オーバーコミュニケーション(やり過ぎなぐらい話すこと)」をチームの目標にしていたので、誰一人下を向くことなく声を出し合って、40分間できたのがすごく良かったと思います。



デンソー アイリス

ウラディミール・ヴグサノビッチHC
 まずは富士通に対して優勝おめでとうと伝えたいと思います。優勝に値するシーズンを送られたと思います。シーズン最終戦ということで、エナジーを出し切ったチームが勝つという試合でした。そこは相手の方がエナジーで上回ったのかも知れません。デンソーの選手たちもディフェンスではエナジーを出してくれましたが、その中で少しコミュニケーションミスが出てしまい、そのミスを相手に上手く突かれてしまいました。あるタイミングでは自分たちが追いつきましたが、それ以上のことを許さないのが富士通でした。最終的にそこで抑えられてしまい、最後までエナジーを出し切ったのが富士通だったんだと思います。
 3Qに追い上げたところで相手がタイムアウトを取りました。何かを変えて来たとは感じませんでしたが、その後2本立て続けにオフェンスリバウンドを取られてしまい、そこから7~8点差に広げられてしまいました。相手は試行錯誤していたと思いますが、自分たちも相手のアグレッシブさに対してすぐにリズムを変えられるかというとそうではありません。2本のオフェンスリバウンドは大きかったと思います。
 今日(第3戦)に関しては富士通がしっかりゲームコントールをしていたと思います。ターンオーバーも少なかったですし、シュートまでしっかり落ち着いて行き、その後のオフェンスリバウンドも全員が絡んでくる。そこに対する我々のエナジーが少しついていけなかったのかなと思います。
 今シーズンは皇后杯とWリーグともにファイナルまで進み、1つはトロフィー(皇后杯)を獲ることができました。まずはハードワークを続けた選手やスタッフ全員に感謝したいと思います。

#88 赤穂ひまわり
 昨日(第2戦)は良い試合ができて、今日(第3戦)は相手も必死にやってくるとわかっていた中で、自分たちが後手に回ってしまったことが敗因だと思います。相手の方が一枚上手だったと思います。ファイナルに来ている時点でデンソーの選手の誰もが”優勝したい”という気持ちに関しては負けていないと思います。ただ、相手は優勝経験のある選手が上手く流れを読んで試合を進め、そこで自分たちはやられてしまったのかなと思います。
 リツ(髙田真希)さんが言う通りですが、経験を積んで頼りになる選手がいる中で若い選手だったり……デンソーしか知りませんが、みんな本当に頑張り屋さんなんで、これからこの悔しい思いやファイナルの舞台に立ったという経験をしっかりと成長材料にして、またこのファイナルに戻って来られると思います。



#8 髙田真希
 ディフェンスをアグレッシブに、というところで相手にその裏をかかれてしまい、良いパスを出されてしまいました。自分たちのコミュニケーション不足もありますし、もっと判断を良くしなければならないところがあります。悔しい気持ち、このチームで勝ちたかったというのが一番の悔しさです。
 優勝したいという気持ちは相手も一緒だと思いますが、林選手、宮澤選手といった優勝経験のある選手たちは勝負どころをわかっている。宮澤選手はイメージで言うとシュートを落とさなかったというぐらい気迫を感じましたし、プレーも乗っていました。常に追いかける展開の中で、決めるべき選手がしっかり決めてきたというところが自分たちとは少し違っていたと思います。
 この負けを次につなげていくことが重要ですし、プレーオフに出てファイナルを戦い抜くためには何が必要なのかを肌で感じることがすごく大事だと思っています。こういう経験をしたからこそ成長できたと言えるような今後にしてきたいと思います。若手が出てきているのは事実ですし、こういった悔しい気持ちを身につけていけば自分たちにもチャンスは訪れると思います。成長するには向上心が大切だと思います。自分がどうなりたいのか、何が必要なのか、どういう選手になりたいのかというのを持って進んで行けば、チャンスはすぐにやってくるはずですから、次はしっかりものしたいと思います。