TOPICSトピックス

2012年6月12日(火)特集

名門復活にかけるシャンソンのキャプテン&エース!

池住 美穂選手(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)

池住 美穂

今回のゲストは、3年連続シャンソン化粧品のキャプテンを務める池住美穂選手です。桜花学園高時代は1年時からスタメンを務め、3年時には全国大会3冠獲得に貢献。シャンソン化粧品入社後も、勝負強い外角シュートを武器にエースとして活躍してきました。2シーズン前には右足の腱を痛めて思うようにプレイできない時期もありましたが、現在はコンディションも復活。昨シーズン6位に終わった悔しさをぶつけるべく、今年はトレーニングに励んでいます。名門復活にかけるキャプテンに今シーズンへの決意を語ってもらいました。

——昨シーズンはリーグ6位、オールジャパンは3年ぶりにベスト4。木村功ヘッドコーチはオールジャパンでベスト4入りした時に「復活の第一歩を踏み出せた」と言っていました。チーム改革1年目を振り返ると、どのようなシーズンでしたか?

ヘッドコーチが木村さんに変わって、新しいことをたくさん教えてもらえてすごく得たことが多いシーズンでした。でも、それを実行できたかというと、まだまだでした。

——どういうところが実行できなかったのですか?

自分のことでいえば、キャプテンとしてのリーダーシップがなかったのと、木村さんからは周りを生かすことを言われていたのですが、それがなかなかできませんでした。

——チームとしては、どこが反省点でしたか?

自分たちのプレイができた時もあったんですけれど、崩れる時がたくさんありました。負けてはいけない試合に負けたし、かといって上位チームに離されたかといえば、接戦だった試合もありました。だからまだ本物とは言えません。教えてもらったことがなんとなくじゃなくて、意図的にできるようになることが必要です。「なんとなく」を「本物」にしていかないと…。

——戦ううえで、木村ヘッドコーチから一番に求められていることは何ですか?

今はとにかく闘志が足りないと言われています。コートで戦う姿勢がまだ足りないと。練習でできないものは試合ではできないから、リバウンドとルーズボールからやろうと、特に言われています。まずはそこからです。今は、ディフェンスでもオフェンスでも1対1の練習をやり込んでいます。去年はローテーションのマンツーマンをやっていたんですが、1対1ができなければダメだし、その中で自分の個性を出すことが大切だと言われています。

——シャンソンは有望な若手プレイヤーがたくさん出てきました。その中で上級生として、伝えていきたいことは何ですか?

若い子たちはすごくマジメで一生懸命なんですよ。だからそれを上の選手たちがつぶさないことです。若い選手たちからは激しさも出てきたので、それを上がおとなしくやると激しさもなくなるから、その激しさを継続的に出していこうと言いたいです。

——上級生たちはおとなしいのですか?

6位で終わったのは若い選手の責任ではなく、上級生の責任なので、経験している選手たちがもっと引っ張って伝えていかなくてはと思っています。

——ここ数年のシャンソンはベスト4に入れないことが多かった。優勝を知る選手としては、どのような思いでプレイをしていたのですか。

どうにかしなきゃという思いでやっていました。自分が求められるプレイをして、なんとかしなきゃと思ってたんです。でも、自分で何とかすることも必要だけど、そういう考え方ではなくて、チームとしてどう乗り切っていくかをもっと考えなくては勝てないと思います。自分も何とかするけど、周りを使って何とかしていく。周りの選手たちにもチームで勝つことの意識を持たせていくことを、もっとやっていったらいいのかなと思っています。

——確かにそうですね。今年のオールジャパンの準決勝でJXに敗れた時、木村ヘッドコーチは「JX対池住の試合になってしまった」と言っていました。

自分だけ点を取っていても勝てないです。周りがダメな時に、いかにチームとして機能するかだと思います。

——これからのチームの可能性をどのように感じていますか。

基本的にみんなマジメで一生懸命。そういう姿勢を形にしていくのはなかなか難しいけれど、もっとコミュニケーションを取れば、もっといいチームになれると思うんです。だから、みんなで感じ取ったことを、もっともっと話していくことが一番の課題ですね。立ち向かっていく姿勢をみんなで出すことができれば、人を惹きつけられるチームになると思います。

——キャプテンとしての決意をものすごく感じます。名門復活に向けての思いを聞かせてください。

シャンソンにいるかぎり、このままで終わっちゃいけない。自分もこのままで終わるのはイヤです。たとえ自分がこれで終わったとしても、チームがこのままで終わってはダメです。今年は木村さんに教えてもらったことを、しっかり形にしていくシーズンにしたいです。

質問コーナー(ホームページに寄せられた質問にお答えします!)

●バスケット以外で譲れない好きなものはありますか?

動物が好きです。動物ものは目がないです。動物のテレビとか見て、かわいそうな場面では泣いてしまいますね。実家では犬(ポメラニアン)を飼っていて、かわいくてしかたないです。名前はクリームといいます(笑)。実家に帰るたびに離れたくない気持ちでいっぱいになるので、静岡に戻るのがつらくなっちゃうんですよ。

●宝物は何ですか?

これは仲のいい友人は知っているんですけど……(恥ずかしそうに話を切り出す池住選手)小さい頃から一緒にいる「犬のぬいぐるみ」が手放せないんです。母の友人からもらったもので、遠征にも連れて行くし、寝る時はいつもそばに置いています。手のひらより少し大きいサイズのぬいぐるみです。すっごくボロボロで綿とか出てきているし、友人には「エイリアン」とか「宇宙人」と言われるほど、原型をとどめてないんですけど…(苦笑)。私にとっては宝物なんです。なくても眠れますが、そばにいないとむなしい感じがして…いつも一緒です(笑)

●コートネーム「キー」の意味を教えてください。また、高校時代は何というコートネームでしたか?

私の場合はありきたりで「キープレイヤーになれるように」という意味の「キー」です。けっこう気にいっています。桜花の時は「ソウ」と呼ばれていました。「速いプレイができるように」という意味で「速い」を「早い」と置き換えて「ソウ」です。

●自分で自分の性格をどのように分析していますか?

これはいろんな人に言われるんですが……「バスケをしている時と、していない時が正反対だね」とよく言われます。普段はかなり「のんびり、ゆっくり」みたいな…。でもバスケの時は「怖いね」って(笑)。話をしてみると180度違うという人もいて……そんなに別人ですかね?

●JXの内海亮子選手と諏訪裕美選手が昨シーズン限りで引退しました。桜花学園高校の同期である池住選手は、二人の引退についてどのように感じていますか。また、二人には何と声をかけますか。

やっぱり…さみしいですね。違うチームでしたけど、ともに頑張っていきたい仲間でした。バスケットを辞めてもそれぞれの道を応援していくつもりですし、今はお疲れ様でしたという言葉を送りたいです。私もケガが長引いたことがあったので、プレイできない気持ちはよくわかります。でも自分は復帰ができたし、痛いながらもプレイができたので、それは感謝しなきゃいけないなと思います。バスケットができることに感謝して、これからは2人の分もコートで表現したいです。

インタビュー&構成/小永吉陽子