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2021年4月18日(日)特集

【interview】第22回Wリーグ表彰者・渡邉亜弥(三菱電機)

 いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第22回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。

選手それぞれに2020-21シーズンを振り返ってもらいました。



渡邉 亜弥(三菱電機コアラーズ#45)

アウォード【ベスト5/ガードフォワード】3年連続3回目


3年連続のベスト5選出に「チームを代表していただいた賞です」

──第22回Wリーグは、コロナ禍の中で行われた大変なシーズンでした。

「新型コロナウイルスにより、2019-20シーズンは途中で中断となり、オフに入りましたが、そこからはほぼ自粛生活。運よく体育館は使用禁止にならなかったので、感染症対策を徹底し、人数も考慮しながら練習をスタートしました。ただ、対人の練習はできなかったので、その期間は個人のスキルアップに努めました」


──今までとは違うオフとなりましたが、それがプラスになった面はありましたか?

「ベテラン選手が引退し、チームのシステムを変えようということで、センター陣も3ポイントシュートが打てるようにしました。その目標があり、個々でスキルアップに取り組み、私自身もシュートの打ち込みができたと思います」


──手応えはいかがでしたか。2020-21シーズンは東西に分かれてレギュラーシーズンを戦いました。

「古賀京子ヘッドコーチの下、システムの変更も意図しながらのシーズンでしたが、目指したバスケットは思った以上にフィットしたと思います。古賀ヘッドコーチが注意を払ってくださり、随時コミュニケーションも取り合いました。ただ、チームの調子に波があったのは課題で、ここはもう一度考え直さなければならないと思います」


─ご自身のプレーは? (2シーズン連続で受賞していた)ベストディフェンダー賞は岡本彩也花選手(ENEOSサンフラワーズ)に譲りましたが、レギュラーシーズンベスト5(ガードフォワード)を受賞しました。

 「私が!? という驚きはありましたが、うれしかったです。正直なところ、ケガもあり、ベストコンディションとは言い難いシーズンで、週末の試合に向けてパフォーマンスを上げていくということの繰り返し。そういった意味でも難しさを感じながらのシーズンでした。

 チームメイトがしっかりディフェンスする中で、私がアーリーで攻めたり、ブレイクに持ち込めたというのが評価された一つだと感じています。苦しいシーズンでしたが、それを乗り越えて、チームを代表していただいた賞だと思います」


──メンタル面でもチームを引っ張る存在ですが、覚悟と自覚を持って臨んだシーズンだったのですね。

「以前、ヘッドコーチから言われた『チームの起爆剤だから』という言葉が心に残っています。私が先頭に立ち、アグレッシブにプレーや行動をすれば、みんなも『大丈夫だ』と安心できる。私が悩んだり、迷ったりすれば、周りが不安にもなると思うので、どんな形でも前向きにやれたことは良かったと思います」