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2021年4月20日(火)特集

【interview】第22回Wリーグ表彰者・飯島早紀(トヨタ紡織)

 いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第22回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。

選手それぞれに2020-21シーズンを振り返ってもらいました。



飯島 早紀(トヨタ紡織サンシャインラビッツ#0)

リーダーズ【3ポイントシュート成功率(西地区)/Avg.41.18%】初受賞 

意識したのは「打つべき時に3ポイントシュートを打つこと」


──2020-21シーズン、シーズン前に準備の段階で力を注いだのはどういったところでしたか?

「中川文一ヘッドコーチからは、スティールとリバウンドは及第点だけれど、もう少し得点を増やせるのではないかとアドバイスいただきました。その前のシーズンまでは、ドライブからレイアップというのが自分自身の武器だと思っていましたが、逆に言えば3ポイントシュートがなかった。ドライブに行くだけではなく、ボールをもらったらシュートを狙う、途中で止まってジャンプシュートを打つといったことを考えてプレーすれば、もっと得点が伸びるというアドバイスでした。

 それまでは3ポイントシュートの確率が悪かったこともあり、得意のドライブで攻めたいという気持ちが強かったのですが、それに固執するとチームオフェンスの流れを崩してしまう。打つべき時に3ポイントシュートを打つことを練習から意識していました」


──時間がある時は、シュートの打ち込みを行っていた?

2019-20シーズンの途中から、3ポイントシュートをワンハンドのシュートに変えました。フリースローはワンハンドでしたが、シュートフォームを見て、綺麗なフォームだし、届くはずだから3ポイントシュートもそれで打ったほうがいいと、中川HCからヒントをいただきました。少しずつ距離を伸ばし、リングに届くようになりました」


──ワンハンドでのシュートに手応えを感じたのはいつ頃ですか?

「開幕前に左手の指を骨折しましたが、幸い利き手ではなく、リハビリ期間中に右手の強化に当てることができました。体の使い方なども見直すことができ、そこでコツをつかんだというか、力まず打つことでシュートも届くようになりました」

 
(ケガで)不安を感じたこともありましたが、3ポイントシュートに関しては気づきがあり、ポジティブに受け止めることができました。今までのトレーニング期間とは異なるメニューをこなすことで、体力強化やさまざまな点で見直しができたので、シーズン終盤も体力が落ちることなくパフォーマンスが発揮できたと感じています」


──チームのホームページに、今シーズンの個人目標として「3ポイントシュート」と記載されています。

「記入したのはまだワンハンドの3ポイントシュートに悩みがあった時期。中川HCのアドバイスが頭にあり、3ポイントシュートを自分の武器にできれば、と思っていたので有言実行(笑)。

 ただ、今シーズンは周りの選手のアシストで、ノーマークで打つ場面が多かったので、次のシーズンは自らが動いて3ポイントシュートを打てる場面をつくり出すことを課題として取り組みたいと思います。チームとしても、ベスト4をみんなで目指したいです」