- 2024年5月15日(水)特集
-
【インタビュー】第25回Wリーグ表彰者 渡嘉敷来夢(ENEOS)
いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第25回Wリーグにおける表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰された選手には、2023-2024シーズンを振り返ってもらいました。
渡嘉敷 来夢(ENSOSサンフラワーズ #10)
◆第25回Wリーグ レギュラーシーズンベスト5(パワーフォワード)3年連続12回目◆第25回Wリーグ リーダーズ 得点部門(Avg.19.24)3年ぶり5回目
──悔しいシーズンになりました。今、振り返ってどんな思いですか。
渡嘉敷 自分たちが目標としていた二冠が達成できず、リーグ優勝も逃したのでとても悔しいですし、不甲斐ない気持ちでいっぱいです。ただ、こうして得点王のタイトルやベスト5を受賞できたのは、本当にチームメイトを始めたくさんの方々のサポートがあったからですし、ファンのみなさんの応援があったからだと思っています。ベスト5は投票ですので票を入れていただいた方々が認めてくださった証ですから。周りにたくさんのファンがいて、サポートしてくださる方たちがいる限り頑張らなければいけないなと改めて思いました。リーダーズとしては得点部門だけですけど、そこはチームとしての結果が出れば、自ずとついてくるものだと思っています。
──セミファイナルの記者会見で、「自分が点を取らなければ勝てない」というコメントがありました。そこはシーズン中から強く意識していたのでしょうか。
渡嘉敷 メチャメチャあったというわけではないんですけど……結果を見たら得点ランキングNo.1。本当はもっとできると思っていたシーズンでしたし、満足のいく受賞ではなかったなと感じています。
──満足するのはチームの結果が伴ってこそ、ということですね。
渡嘉敷 そうです。もしファイナルの舞台に立っていたら、この感情はまた変わっていたかもしれません。もちろん個人のタイトルは嬉しい気持ちはありますけど、やっぱりチームのために結果を残したかったというのが一番です。
──「この1本は絶対に決めるんだ」という気迫を感じるシーンが多かったと思いますが……?
渡嘉敷 今シーズンは以前に比べてボールが来る回数が確実に減っていると思います。なので、そういう状況の中で自分自身を勢いづけたり、チームを勢いづけたりする1つ1つのプレーがすごく大切になってくる。それは感じていましたから、気迫というかプレーに出ていたのかもしれませんね。リズムに乗ったり、チームを乗せたりするのは自分のパフォーマンスが大事だと思っていますし、勝負どころでは任せてもらうことが多かったのでそこは決めていたという感じでしょうか。それでもチームが勝てるんだったら自分が点を取れなくてもいいし、試合に出られなくてもいい。これまで14シーズン、ENEOSでプレーしてきましたし任されてきた部分がありました。それはヘッドコーチが代わっても同じなので、それには応えたいなと思っていました。
──ここ数年、サイズのある外国籍の選手が増えてきましたがプレーに変化はありますか。
渡嘉敷 プレーしていて楽しいですね。サイズのある選手を止めるのはリーグでも上手い方だと思うんです。それに、私がインサイドで立っているだけでガード陣はドライブしにくいと思います。「ベストディフェンダー」って、アウトサイドの選手が多いんですけど、NBAはビッグマンが受賞するケースがあります。いつかはインサイド陣に回ってくるんだろうなって(笑)。例えばポジションごとにベストディフェンダーを決めるとか……それもありかなと思います。次は「ベストディフェンダー」を狙います!