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2024年5月23日(木)特集

【インタビュー】第25回Wリーグ表彰者 町田瑠唯(富士通)

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第25回Wリーグにおける表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰された選手には、2023-2024シーズンを振り返ってもらいました。


町田 瑠唯(富士通レッドウェーブ #10)

◆第25回Wリーグ プレーオフベスト5
◆第25回Wリーグ レギュラーシーズンベスト5(ポイントガード)3年連続7回目
◆第25回Wリーグ アシスト部門(Avg.8.68)2年ぶり7回目

──初優勝おめでとうございます。少し時間が経ちましたがふり返っていただけますか。
町田 シーズン中にケガをしてしまったんですが、私がいないタイミングで他の選手たちが穴を埋めようとステップアップしてくれて、それが優勝につながったと思います。ケガはイヤですけど、チームとしては良かったかなって思います。

──ケガで離脱していた間はどういう役割を果たそうと考えていましたか。
町田 しっかりとチームの状態を見ながら、みんなにアドバイスしていました。特にガードの選手たちは不安があったかもしれませんし、私とは違うタイプの選手たちです。彼女たちが周りの選手をどう活かすか、周りの選手たちが彼女たちをどう活かせばいいのかを伝えていましたね。

──シーズン前のコンディションはどうだったんでしょうか。不安はなかったですか?
町田 コンディションは悪くなかったです。ケガはリーグ戦ではなく、代表活動中だったので、「今、ケガか……」っていう気持ちはありました。復帰してからもコンディションは良くて、ケガの前より良かったかもしれません。

──気持ちの面やプレーの面で変化したところ、変化させたところはありましたか。
町田 プレーでいえば、シュートの本数を増やしたり、ゴールアタックの回数を増やしたりしました。「ザ・シューター」という林(咲希)が加入しましたが、みんなのシュートの確率が良かったですし、積極的にシュートを打っていました。みんなが迷わず打てているのが良かったですし、アシスト数が伸びたのもみんなが気持ちよく打っていたからだと思います。私自身、パスファーストではあるんですけど、みんなを活かすためにはまず自分がシュートを狙わなければいけない。相手が引いていれば打つし、前に出てきたらパスをする、その選択肢をしっかり準備しておくように心がけていました。

──ファイナルの記者会見で、宮澤キャプテンが「町田が優勝したい」って言うようになったとコメントしていましたが、それも心境の変化なのでしょうか。
町田 あれは……私もずっと「優勝したい」と言っていたので「何を言ってるんだろう!?」って(笑)。たぶん今までは「優勝できるように頑張ります」という表現だったと思うんです。宮澤が聞いていた時、「優勝します!」って言い切る表現だったからそのコメントが印象に残っていたのかもしれませんね。

──優勝が決まった瞬間、BTテーブスHCとハグをしていましたね。どんな気持ちでしたか。
町田 BTとは長く一緒にやって来たので、「ありがとう」という気持ちと、「長かったなぁ」という気持ちと……「やっと(優勝を)獲れましたね」っていう気持ちでした。でも次、新たなチャレンジが待っています。連覇と二冠が目標になりますし、その難しさは絶対にあると思っています。昨年と同じことをしていても勝てません。選手一人ひとりが、またチームとしてもレベルアップしなければいけないと感じています。優勝したことで富士通のバスケットが最終形に近づいた感じにはなったと思いますが、優勝したからOKではなくて、これよりもっと質も高い、もっと良いバスケットをやっていきたいと思います。