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2025年5月28日(水)特集

【インタビュー】Wリーグ2024-25表彰者 吉田 舞衣(シャンソン)

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

今年もWリーグ公式サイト恒例企画として、表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰された選手に、2024-25シーズンを振り返ってもらいました。



Wリーグプレミア

レギュラーシーズンベスト5〈スモールフォワード〉 初

吉田 舞衣(シャンソン化粧品シャンソンⅤマジック#14)


──ベスト5の受賞はどう受けていますか。
吉田 女子バスケトップ、Wリーグでベスト5を受賞する日が来ると思っていなかったですし、同じポジションにヒマ(赤穂ひまわり/デンソー)や、なな子(東藤なな子/トヨタ紡織)、富士通のキラさん(内尾聡菜)たちがいますから、聞いた時は本当にビックリしました。

──評価されたポイントは何だったと思いますか。
吉田 シーズンを通して、プレータイムが長い試合がほとんどでした。その中で波があまりないように心がけ、常にチームを救うプレーなど自分なりに引っ張ってきたつもりではあったので、それが評価してもらえたのかなと思います。私の場合、どうしてもシュートにフォーカスされがちなんですけど、シュート以外の部分、ボール運びを手伝ったり、リバウンドに絡んだり、相手のキーマンを抑えるとか、いろんなことを任されて始まったシーズンでした。

──それは負担ではなく、責任感やエネルギーにつながった?
吉田 負担ではありませんが、自分で大丈夫かな!? というのはありました。ただ若手が多いので、自分が下を向く姿は見せたくなかったし、頑張ろうって思いました。

──不安な部分はシーズンが深まっていくうちに解消できましたか。
吉田 試合を重ねる度に結果が出て、「自分もこんなことができるんだ」とか「得点じゃない部分でチームを助けられるんだ」と感じることは、どんどん増えていったような気がします。振り返ってみるといろんな引き出しが増えたシーズンでした。

──でもやっぱり、悔しいシーズン。少し時間が経っていかがでしょうか。
吉田 そこは今でもちょっと……いつ思い出しても悔しくて、泣きそうになるくらい。このメンバーでもっともっと試合がしたい、そう思えるチームでした。優勝に賭けた想いは、私だけじゃなく全員が同じように強かったと思います。

──セミファイナル第3戦、シャンソン逆転か……という展開になりました。
吉田 シャンソンに入ってからの4年間の中で、今シーズンは一番選手同士が喋っていたと思います。ああいう場面でも、指示があったとかではなく、自然とコートの中で助け合う声、ポジティブな声ばかりでした。「このまま負けるかな」というのはなかったですね。

──先ほどのお話の通り、いろんな場面でプレーに絡んでいましたが、やはりここ一番のシュートが光っていました。
吉田 実はプレーオフへ出発する日、中川(文一)さんもお見送りに来てくださったんです。「良い時にシュートを決めるばっかりじゃなくて、苦しい場面があったらお前が絶対に決めて来い」って言われていたので、それは良かったです。

──良いエピソードですね。来シーズンに向けて、個人的にはどのようにステップアップしていきたいですか。同じポジションにたくさんライバルがいるとのことでしたが、その中での受賞は自信になったのでは?
吉田 今シーズンはいろいろな引き出しがあると気づかせてもらいました。次はその完成度を高め、遂行力も高めたいです。今回の受賞は、自信になりましたが、まだ私でいいのかな!?って(笑)

──来シーズンが始まる時、良い意味でプレッシャーになって、パワーの源になるかも知れませんね。
吉田 そうですね、そうなるように取り組んで行きたいと思います。ありがとうございます!