- 2025年10月17日(金)特集
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目玉は外国籍選手登録規定の変更|『大樹生命 Wリーグ2025-26シーズン』開幕記者会見レポート
いつもWリーグへ温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
10月13日(月)、「スポーツの日」の祝日に『大樹生命 Wリーグ2025-26シーズン 開幕記者会見』が行われ、15チームの代表選手が意気込みを語りました。
(@WITH HARAJUKU HALL:東京渋谷区)。
レギュレーション(競技方法)に大きな変更はありませんが、外国籍選手の登録既定が変更※1され、WNBA経験者や母国で代表の経験がある選手が多くエントリーされました。会見の冒頭、登壇した原田裕花会長は、現役当時の自身の経験に触れながらコメントしました(一部抜粋)。
「私の選手時代は、外国籍選手が導入されていた時期。世界のトップ選手と一緒にプレーし、『世界のスキル、フィジカル』を直接、肌で感じながら練習や試合ができたことは本当に貴重な経験になったと思っています。Wリーグの選手たちも日々刺激を受けて、リーグ全体が新たなステージへ進んで行けると思います。Wリーグは『世界中から注目されるリーグへ』というビジョンの下、グローバル化をしていきながら、さらなる発展と強化をめざしていきたいと思っています。2028年ロス五輪に向かう女子日本代表、そして女子バスケ界全体をリーグとして盛り上げ、後押ししていければと考えています」
このコメントの前にはSMBC TOKYO SOULAの新規参入について、「仕事とバスケを両立するチームとして活動されていますから、(Wリーグに)女性活躍の新たな風を吹かせていただけると思っています」と紹介。
また、オフィシャルプログラムに掲載されている、JBA公認S級の中から選ばれたWリーグの審判員が今季よりすべて女性になりました。「新しい風を吹かせて、昨季とはまた違った魅力をお届けしながら、楽しんでいただけると思います」と、原田会長は挨拶を終えました。
※1:「通算5年以上日本に在留していること」という条件が撤廃されました。
〝風に乗って〟勝利を手に、チーム一丸で目標達成!
原田会長の挨拶に続き、高橋雅弘専務理事よりシーズンの概要(プレーオフの日程やオールスターについて)を発表。その後、各チームの代表選手が登壇し、シーズンに臨む意気込みをコメントしました。
=Wリーグ フューチャー=
①今季の目標/②今季の注目ポイントSMBC TOKYO SOLUA #17 中村 和泉

①目標はWフューチャーで3位以内に入ること。開幕戦の相手は三菱電機ですが、私たち選手はほとんどがWリーグは初めてです。経験値や身長の部分で劣ってしまうと思いますが、これまで準備してきた「走るバスケ」を40分間、チーム全員でしっかり展開することで開幕戦勝利を挙げたいと思います。②身長が低いので全員が40分間、走り続けるというところです。
姫路イーグレッツ #21 御子柴 百香

①ディフェンスとリバウンドの部分で運動量を増やして、40分間タフにやり続けることを目標にしています。開幕戦からハードなディフェンスと、ペースの速いバスケットを体現し、面白いゲームをたくさんお見せできればと思っています。
②ディフェンスもオフェンスも運動量が豊富なところです。
プレステージ・インターナショナル アランマーレ #55 髙橋 悠佳

①目標はWプレミア昇格ですが、目の前の試合一戦一戦にしっかり集中して、「勝ち」を積み重ねていきたいと思います。
②移籍の4名と大学新卒の2名、計6名が新たに加わりました。昨季よりチームが変わっていますから、そこに注目していただきたいと思います。
新潟アルビレックスBBラビッツ #27 柳瀬 柚奈

①今季、ラビッツはWプレミア昇格をめざして全員で戦っていきたいと思います。
②ディフェンスとリバウンド、ルーズボールなどアグレッシブにプレーする姿を見てもらいたいです。チームが大きく変わったので、また新たなラビッツとして戦えるよう、全力で頑張っていきたいと思います。
山梨クィーンビーズ #17 片山 菜々

①今季の目標はWフューチャー優勝です。新人選手1名、移籍選手4名を加え、昨季よりもさらにパワーアップしたクィーンビーズを皆様にお見せできるよう、チーム一丸となって頑張ります。
②注目ポイントは「チーム力」だと思っています。個々の能力はそれほど高くないとしても、チームでひとつのオフェンスを作り上げ、ディフェンスでは全員で守り切るバスケットに注目していただきたいと思います。
三菱電機 コアラーズ #38 澤 知央

①選手全員一人ひとりが覚悟を持ち、感謝の気持ちを忘れずWフューチャー優勝を目指して頑張っていきます。
②新外国籍選手2名が加入し、新潟から2名が移籍してきました。昨季とは違うコアラーズをお見せできると思います。チーム一丸となって頑張っていきます。
日立ハイテク クーガーズ #21 高田 静

①目標はWフューチャーで優勝、1年でWプレミアに復帰することです。
②機動力のあるオフェンスとディフェンス。大幅にメンバーが入れ替わったので新しい日立ハイテクのバスケットをお見せできると思っています。
=Wリーグ プレミア=
①今季の目標/②「UP DRAFT(上昇気流)」にちなんで風に乗っている選手は?東京羽田ヴィッキーズ #17 千葉 歩

①今季、ヴィッキーズの目標はプレーオフ進出です。チーム始動からケガ人が出てしまい、苦しい時期もありました。だからこそ、高みをめざす過程をみんなで楽しみながら過ごしたいと思いますし、そういう姿から感動や勇気をお届けできると思っています。「最強のファン」の皆様と共に戦うシーズンにしたいと思います。
②#15 本橋 菜子を挙げたいと思います。ヴィッキーズ一筋で10年目ということもありますし、今季は私がキャプテンを務めますが、菜子さんがプレーでチームを引っぱってくれたり、適切なタイミングで声掛けをしてくれたり、チームの一体感が増していると感じています。
アイシン ウィングス #10 野口 さくら

①目標はベスト4、プレーオフ進出です。移籍の選手や外国籍選手の加入のほか、チームスタッフも入れ替わっていますから、他チームよりもすごく変化していると思います。勝敗は大事ですが、練習してきたことをしっかり発揮できるよう、そこにフォーカスして戦っていきたいと思います。
②#9 高橋 未来です。デンソーから移籍してきましたが、オフェンスもディフェンスも、いろいろな部分で影響を与えてくれていると感じています。シーズンが始まってからも、良い波を持って来てくれると思います。
トヨタ紡織 サンシャインラビッツ #8 東藤 なな子

①ベスト4以上の結果を残せるように頑張りたいと思います。移籍選手、外国籍選手、新人選手で6名の新戦力が加わり、とてもバランスの良いチームになっていると思います。昨季は10点差以内で負けてしまう試合が多かったので、今季はそういう試合を勝ち切って勝星を増やせるよう頑張りたいと思います。
②#2 長岡 萌映子です。Wリーグの「ラスボス」として名を馳せている選手で、公私ともにチームの底上げに貢献してくれています。チームバスケのレベルも上がり、シーズン開幕がとても楽しみです。
トヨタ自動車 アンテロープス #23 山本 麻衣

①目標はもちろん優勝ですけど、まずは一戦一戦しっかり勝ちにこだわってベスト4に入れるよう全員で頑張っていきたいと思います。
②#13 オコンクウォ スーザン アマカです。昨季アーリーエントリーで加入し、今年が1年目。すごく自覚を持って練習に取り組んでいますし、昨季とはまったく違うプレーを披露していますから、みなさんにもぜひ注目していただきたいと思います。
ENEOSサンフラワーズ #59 星 杏璃

①新戦力が加わり、「優勝したい」という気持ちはどこにも負けないという自信があります。長いシーズンですが、一戦一戦勝ちにこだわり、目標である優勝ができるよう頑張っていきたいと思います。
②#32 宮崎 早織 を挙げたいと思います。今季がラストシーズンですし、宮崎選手と共に頑張る姿をたくさんの方に見ていただけるよう頑張りたいと思います。
シャンソン化粧品シャンソンVマジック #45 佐藤 由璃果

①昨季と変わらず優勝です。新たに小笠原真人ヘッドコーチが就任し、移籍選手や外国籍選手も加入しました。また新たなシャンソンのバスケットをお見せできると思いますので、シャンソンらしいバスケットを展開してチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。
②#22ンウォコ マーベラス アダク ビクターです。ルーキーの外国籍選手ですが、オフェンスではインサイド・アウトサイドとも何でもできる選手、ディフェンスもハードワークする選手です。
デンソー アイリス #88 赤穂 ひまわり

①目標は優勝です。昨季よりもすごく若返りましたので、上手く行かない試合があるかもしれませんが、そういう試合でも経験のある選手たちと助け合いながら1つ1つ勝っていきたいと思います。
②若手選手みんなが乗っているんですけど、その中でも#18 藪 未奈海を挙げたいと思います。昨季よりプレータイムを伸ばし、どんどん自信を付けています。もともと良いものを持っていますが、それが開花していますからチームも一緒に上昇させてもらいたいと思います。
富士通 レッドウェーブ #52 宮澤 夕貴

①今季の目標はWリーグ3連覇と皇后杯2連覇。今季から新体制になり、チームスローガンは「チャレンジ」。日々練習していく中で難しいこともありますが、どんな時でもチーム全員で前を向いて(チームを)作っていくように心がけています。今季、大変な時もあると思いますがチームバスケットが富士通の魅力ですから、そこは頑張りたいと思います。
②#18 藤本 愛妃です。今季から外国籍選手の規定が変わり、5番(センター)はすごくタフなポジションになると思いますが、藤本選手にしか出せないプレーがありますから、そこに注目してもらいたいと思います。
その後、『大樹生命 ユナイテッドカップ 2025-26 ファイナルステージ』の組み合わせ抽選、功労賞受賞者表彰へと進み、昨季限りで選手を引退した田舞衣さん、赤穂さくらさん、本川紗奈生さん、監督・ヘッドコーチを務めた中川文一さん、Wリーグ副会長などを歴任した橋本信雄さんが登壇。記念品や花束の贈呈を受け、それぞれの挨拶へと続きました。

=受賞者コメント=
吉田舞衣
「この度は大変光栄な賞をいただきまして、ありがとうございます。たくさんの方に支えられた日々に感謝しながら、これからはいちファンとして、Wリーグの発展を心より願っています。ありがとうございました。」
赤穂 さくら
「今回はこのような賞をいただき嬉しく思います。10年間、自分は頑張ったなぁと思います。今後は、今まで経験してきたことを子どもたちに伝えていけるようにしたいと思っています。10年間本当にありがとうございました。」
本川 紗奈生
「本日は素敵な賞をいただきありがとうございます。私は小学2年生からバスケを始めて、その時からこの世界(Wリーグ)に入ることが夢でした。この夢の舞台で14年間、プレーできたことは本当に幸せに感じています。そして、たくさんの応援があったからこそだと思います。次のステージでも、自分らしく頑張っていきたいと思います。Wリーグの発展を心から祈っています。ありがとうございました。」
中川 文一
「約50年ヘッドコーチを務め、引退することになりました。この前、テレビでピアノのコンクールを観ていましたら、優勝者の方はその前のコンクールでも優勝していたそうです。その方がお話したのは、前のコンクールの際の応援と会場の熱気が凄かったということでした。だから自分はしっかりピアノの演奏をしなければいけない、そう思ったそうです。私も含め、引退する者も現役の選手たちも、Wリーグの発展のためには熱意を持って戦ってほしいと思っております。それを期待して挨拶に代えさせていただきます。」
橋本 信雄
「本日はこのような晴れがましい賞をいただきありがとうございます。私は審判出身でございまして、中川さんからお叱りをいただきながら成長させていただきました。審判引退後はWリーグの理事や副会長を務めさせていただき、約35年にわたり絶え間なく(内外から)関わらせていただきました。このリーグの発展を祈りつつ、いちファンとして応援させていただきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。」
その後、各チームの代表選手が再度登壇し、フォトセッションを行い、この日の記者会見は終了しました。
開幕戦会場情報
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会場情報は詳細をチェック https://wjbl.org/schedule_result/