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2026年2月16日(月)特集

UNSUNG HEROINE ―この選手に注目!! Vol.5 プレッチェル レイン アシュテン(ENEOS #11)

チームプレーを円滑にする縁の下の力持ち的存在の選手を発掘していくコーナー“アンサング・ヒロイン”。
第5回目は、ENEOSサンフラワーズのプレッチェル レイン アシュテン選手です。

1月に行われた皇后杯ファイナルラウンド(第92回全日本選手権)と、昨日行われた「大樹生命Wリーグ ユナイテッドカップ 2025-26」での優勝に縁の下の力持ちとして貢献したアシュテン選手に、外国籍選手に門戸を開いたWリーグの印象などをお聞きしました。

プレッチェル レイン アシュテン Prechtel Layne ASHTEN

ENEOSサンフラワーズ#11 / C / アメリカ出身 / 2001年5月11日生 / 196㎝



いろいろな国のバスケを経験し、選手として成長中

スタンフォード大学時代にNCAA(全米大学体育協会)トーナメントでチャンピオンに上り詰め、学業とスポーツを両立し、そして、2023年のWNBAドラフトで指名を受けた経験を持っているアシュテン選手。これまで海外のチームでの経験を糧に成長を続けてきたが、Wリーグ2025-26シーズンよりENEOSサンフラワーズへと入団した。Wリーグでは得点、リバウンド、ブロックショットなどのランキングでトップ10入りし、さらに皇后杯での活躍によりひときわ注目を浴びる存在となった。

キャプテンの宮崎早織選手は「彼女はすごく頭がいい選手ですし、日本のバスケットというよりもENEOSのバスケットにフィットしていると思っています。彼女自身もいろいろなことにアジャストしながら、私たちのチームにフィットするように努力してくれています」と話す。時折放つ3Pシュートの確率も高いアシュテン選手のユナイテッドカップでのプレーが見ものだ。

――バスケットボールを始めたのは何歳からですか?
7,8歳の頃から始め、その他にもサッカー、ソフトボール、アメリカンフットボール、陸上もやりましたし、バレーボールは高校まで続けていました。その中でバスケットボールが一番好きだったし、体が成長していく過程でバスケもどんどんうまくなっていったので大学からはバスケに絞りました。

――大学時代は文武両道だったと思いますが、なぜプロのバスケ選手の道を選んだのですか?
高校生の頃は、身近にプロのバスケ選手がいなかったので考えられませんでした。でも大学に入ってみたら、よりプロの道が近くなってプロバスケ選手になりたいという気持ちも出てきました。プロになると世界中のいろいろな所に行って、いろいろな経験ができるので、プロバスケ選手の道を選びました。学業の方でも内定をもらった就職先もありましたけれど……。

――WNBAのチームからもオファーをもらったりしていましたよね?
大学4年生の時にワシントン・ミスティックスのトレーニングキャンプにも行きましたし、2023年のドラフトではコネチカット・サンから指名を受けて、トレーニングキャンプには行きましたが、その後、ニュージーランドのチームでプレーをしました。それからフランス、オーストラリア、ハンガリー……。世界中をバスケで旅をするのは素敵なことです。それぞれの国の文化があってそれを見ることができるし、実際にそこに住んで体験できるのにすごく魅力を感じています。



――その中で、今回日本のWリーグに挑戦しようと思った一番の理由は何ですか?
他の国に行けるオプションもあったのですが、その中でWリーグが(ルール改正により)外国籍選手を本格的に取り始める1年目だったので、すごくいい機会だと思いました。実際に日本のバスケに接してみてすごく衝撃を受けましたね。日本のバスケは速いし、説明するのは難しいのですが、これまで経験してきた他の国と違うところがたくさんあってすごくいいチャレンジで、その中で私も選手として成長できると実感しています。

――日本に来る前は日本のバスケをどのように見ていたのですか?
東京オリンピックで日本が銀メダルを取ったことは知っていたのですが、Wリーグや日本のバスケがどういうものかはまったく知りませんでした。

――実際にWリーグでいろいろなチームと試合をして、印象に残っている選手はいますか?
ENEOSであればユラ(宮崎早織選手)。彼女はすごくいいリーダーシップを発揮していて初日から印象に残りました。ユラはいつも100%で臨んでいます。他のチームであればアイシンの渡嘉敷来夢選手。彼女のことを尊敬していますし、マッチアップするのがすごく楽しいですね。

――リバウンドを取るのもうまいし、ウイングスパンも長くてブロックショットのタイミングがとてもいいですよね。ご自身のプレーについてどう感じていますか?
私がプレーのことで考えているのは、まずシュートは自分ではコントロールできないということです。だからこそ、ディフェンスやリバウンドをハードにプレーすると決めています。ディフェンスを頑張ることで、もしブロックショットができたらスタッツにも残るし、それが活躍につながって、相手にとっても嫌なディフェンダーとして印象に残るのではないかと思っているからです。



――皇后杯でENEOSが優勝し、アシュテン選手も活躍しましたね。
皇后杯はすごく大きな大会ですし、チームにとって価値の高い大会というのは知っていました。その大会ですごくハードにプレーできたのはすごくうれしいですし、チームとしても一つにまとまって皇后杯を勝ち切れたことを誇りに思っています。そういったプレーを今後もできたらいいと思います。

――ご家族は世界を回ってバスケをやっていることについては、どう思われているのですか?他のビジネスを勧めたりしますか?
もちろん家族は私のバスケを応援してくれています。母にいたっては現地時間で午前2時の試合でも、(ネットで)毎試合見て私が楽しそうにプレーしているのをすごく喜んでいます。それにバスケ人生は限られているから、今のバスケ人生が終わったあとに他の仕事に就けばいいからと、応援してくれているのです。

――覚えた日本語、日本の好きな食べ物、そしてお休みの日について教えてください。
日本語は「だいじょうぶ」「おはようございます」(笑)。食べ物はカレーライスが好きです(笑)。休みの日は部屋で休むだけに使ったりすることもあれば、電車に乗って45分で東京に着くから、東京の方へ一人で行ったり、友達と行くこともありますよ。


見逃し配信はバスケットLIVEで!
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