- 2026年3月2日(月)特集
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UNSUNG HEROINE ―この選手に注目!! Vol.6 伊波 美空(トヨタ紡織 #18)
チームプレーを円滑にする縁の下の力持ち的存在の選手を発掘していくコーナー“アンサング・ヒロイン”。
第6回目は、トヨタ紡織 サンシャインラビッツの伊波美空選手です。
リーグ中盤戦でケガに見舞われ、欠場が続いた伊波選手。皇后杯も出場できなかったのですが、終盤に戻ってきてプレーする姿を見て、改めて伊波選手の存在の大きさを感じました。3月末のプレーオフでの活躍に期待大です。
伊波 美空 Misora IHA
トヨタ紡織 サンシャインラビッツ#18 / SG / 沖縄県出身 / 2003年6月27日生 / 167㎝
3x3を経験し、自分の役割が明確に!
「テンさん(伊波)はトヨタ紡織でヒナさん(#8東藤なな子選手)と同じくらいディフェンスが上手な選手です。それでチームに勢いをつけてくれます」と話す#7都野七海選手の言葉が示すように、伊波選手の存在は大きい。これまで伊波選手自身が口にしていた得意なプレーは「ドライブからの得点とアシスト」でしたが、ここにディフェンス力が加わりました。伊波選手は桜花学園高校からアーリーエントリーを経て2022年にトヨタ紡織に入団し、今シーズンで4年目を迎えました。2025-26シーズン前には3x3日本代表への参加により心技ともに成長。トヨタ紡織もWプレミアで初めてベスト4入りするなど、プレーオフでのトヨタ紡織と伊波選手の活躍に期待が膨らみます。
――12月中旬にケガ(眼窩底骨折)をして試合に出られない間、ベンチに座ってどういうところに気をつけて見ていましたか。
声を出したりしてチームを鼓舞しなければいけないと思っていたんです。ケガは手術をしなければならないほどではなく、とにかく1か月間は安静にしていなければいけなくて、練習も座って見ていました。ですから、試合中はゲームの流れや相手はどう守っているとか、自分たちはもう少しこうすれば攻められるというのを全体的に見ていました。
例えば、ポイント的にここをこうすればうまくいくのではないかとか、ディフェンスの部分では本当に小さなことでしたけど、細かいところを見てそれができればもっといい方向にいくのではないかというのを、試合を見ながら感じたことをみんなに伝えたりしていました。
――試合に出られないもどかしい思いや、バスケットを早くやりたい、そういう気持ちはなかったのですか?
その気持ちもないわけじゃなくて、もちろんありました。でも、とにかくちゃんと治さなければというのを第一に考えていました。その間、少しでもいいからチームのためにやれることは何かというのを探し続けていた感じですね。

――今シーズンは試合が始まってから一皮むけたというか、レベルアップしていると感じます。特に2025年は3x3の国際大会に出て活躍していたので、その経験が生きていると思いました。ご自身としてはそういう手応えはありましたか?
(U23ワールドカップ2025など)3x3の日本代表に選ばれたことは自分にとって貴重な経験だったので、それが絶対にプラスになっています。というのも、トヨタ紡織に戻ってチームを見た時に、点が取れる選手がたくさんいると感じたので、私の仕事はディフェンスが崩れないようにすることだと思いました。それをやり続けたことでチームがいい方向に向いたと思います。これまでにも自分のやるべきことをやり続けてきましたが、いろいろな経験をさせてもらったことで、それがプレーにも表れて周りの皆さんの評価にもつながっているのだと感じます。
――いわゆる選手としての転換期というか、分岐点というか、そういう感じもしたのですが、ご自身としてはいかがですか?
高校卒業後にWリーグ入りして4シーズン目になります。そういう意味でも先輩方に引っ張ってもらうだけでなく、自分も責任感や自覚を持ってやろうというのはシーズンに入る前から思っていたことです。それが少しずつかもしれないけれど、プレーにも出てきているのではと思いました。
――選手としても人間的にも成長できたという感じですね。
それこそ去年から3x3の活動に参加して、いろいろなカテゴリーの人やいろいろなチームの選手・コーチなど、環境の違う人たちと接したことで、1つのチームを作る上で大事なことを実感しました。それもこれまでと違う環境でやったからこそ学べたことが多く、その経験がトヨタ紡織に帰って自分のやるべきことが明確になったのだと思います。それが成長できた要因だと思います。

――チームを作り上げていく、いわゆるチームビルディングですね。伊波さんは下の選手たちを引っ張っていくタイプではないのですか?
自分は前に立って何かをやるというのは得意じゃないです。でも、周りからみんなのことをよく見て、困っている選手に声を掛けたりして支えたいと思っています。前に出て引っ張るのは難しいけれど、陰で支えるというのもチームを作る上では大事な役目だと思っているんです。ですからそこを意識してやっています。環境によっては自分がちゃんと前に出て、引っ張らなければいけない時もあるので、そこはまだまだでこれからだと思っています。
でも、3x3などの経験をさせてもらっているからこそ、陰で支えることの大切さなども学べました。特に今のチーム状況ではそこが大事だと思っているので、自分は今、陰で支える立場を自分のやるべきことだと思ってやり続けています。
――素晴らしいですね。では最後に今後について一言お願いします。
ケガをする前よりももっとレベルアップした姿を皆さんに見せることが一番です。今はそこに向けて少しずつ積み上げていっているところですが、プレーオフではチームの力になりたいと思っています。
伊波選手のトヨタ紡織 サンシャインラビッツも出場する『京王電鉄 presents Wリーグプレーオフ 2025-26』特設サイトはこちら
https://www.wjbl.org/playoff/25-26/
レギュラーシーズンの見逃し配信はバスケットLIVEで!
https://basketball.mb.softbank.jp/features/3129
