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2026年3月24日(火)特集

UNSUNG HEROINE ―この選手に注目!! Vol.8 藤本 愛妃(富士通 #18)

チームプレーを円滑にする縁の下の力持ち的存在の選手を発掘していくコーナー“アンサング・ヒロイン”。
第8回目は、プレーオフで3連覇を狙う富士通レッドウェーブの藤本愛妃選手です。

ルール改正により外国籍選手の登録が可能になったWリーグにおいて、日本人のインサイドプレーヤーにとっては出場時間が厳しくなっています。しかし、そういった状況の中でもコートに立った時に最適なプレーを頭に描きながら自分の出番を待っているという藤本選手に登場してもらいました。

藤本 愛妃 Aki FUJIMOTO

富士通レッドウェーブ #18 / C / 徳島県出身 / 1998年2月11生 / 179㎝



どんな状況でもいつも笑顔で!

桜花学園高校在学中はインターハイ、国体、ウインターカップで優勝、東京医療保健大学時代はインカレ3連覇、国際大会ではユニバーシアード(2017年準優勝 / 2019年4位)でチームに貢献した藤本選手ですが、2020年1月、アーリーエントリーを経て富士通レッドウェーブに入団しました。Wリーグ入り後は「走れるセンター」として、持ち味の機動力を生かして悪い流れを断ち切るなど、重要な役割を託されています。

富士通にとって得点源の一つであるリバウンドからのブレイクで先頭を走る藤本選手のプレーについて、司令塔の#10町田瑠唯選手も「パクシンジャカップ(2025 BNK 金融 パクシンジャカップ)などで日本人センターとして力を発揮してくれて、今季の出場時間は減っていますが、できるというのは分かっています」と藤本選手を認めています。また、ミドルレンジからのジャンプシュートやフェイダウェイのうまさでも目を引く選手です。

――Wプレミアが開幕する前に出場した国際大会(パクシンジャカップ でMVP受賞、FIBA Women’s Basketball League Asia 2025でオールスターファイブ受賞)で個人賞を獲得するなど活躍していましたが、この大会でのご自身のプレーについてどのように思っていますか?
パクシンジャカップもWBLAも、自分の強みは機動力なのでそれがどこまで通用するのか試す機会だと思っていました。100%ではないですけど、自分が思っていた以上に通用する強さがあったので、MVPなどをいただけたのではないかと思います。サイズはそれ程なくてもスピードがあるし、クイックネスもあるので、そこの部分で同じポジションの選手とは違う強みがあると感じています。



――バスケットボール界の強豪、桜花学園高校、東京医療保健大学では何度も優勝していますが、当時の経験は今でも生きているのではないですか?
生きていると思います。試合で緊張しなくなりましたから。高校も大学もチームメイトに恵まれ、環境にも恵まれて、ファイナルの舞台にずっと立ち続けさせてもらってきたので、ファイナルだから緊張するとか、大舞台だから緊張するというのはなくなって、いつも通り落ち着いてプレーできるというのはすごくいい経験になっているのではないかと思います。

――富士通では、町田選手、#52宮澤夕貴選手、#7林咲希選手ら日本代表クラスの選手がたくさんいますが、その中でご自身の役割をどのように考えていますか? 
今シーズンから外国籍選手の枠が増えてより考えるようになったのですが、自分の強みがあって生かせても、やっぱりサイズのところで負けてしまうので、今まで通りには出られないというのは思っています。だから我慢する時間も多くなるし、厳しい状況になるというのは覚悟していました。その中で出場時間を増やすには、出た時に結果を残すしかありません。そのためにも日々の練習から頑張るだけです。試合に出ても打つシュートは限られるから、そこで決め切る力をつけること。それから、機動力を生かしてパスをもらって(ディフェンスを)引き付けてパスというのも意識的にやっています。

特に目指している選手はいませんが、これからは今の自分の強み、機動力のあるセンターを極めていきたいです。そのために出ていない時間は試合を見ながら、「ああこれができるな」とか、もし自分が出たら「これをやろうかなあ」と、5番の選手の動きをずーっと見て考えています。



――ところで藤本さんの性格は? いつも笑顔で明るい性格だと感じています。
私はあまりポジティブじゃないですね。よく笑っているから、ポジティブに見られがちですけど(笑)、何かあると結構考え込んでしまいます。父(元プロ野球選手)と母(元バレーボール日本代表)からアドバイスをもらって、ポジティブに考え方を立て直したこともありますし、笑顔でいることは心掛けています。やっぱりファンの皆さんはわざわざお金を払って試合を見に来てくれているわけだし、私がプレーできなくて悔しいとか落ち込んでいる顔なんて絶対に見たくないと思うんですよね。だから、笑顔でいることを心掛けているんです。ファンの方からも「元気をもらった」というメッセージをいただけるのもうれしいですし、そう言ってもらえるのが本望です。

――妹さん(ENEOS #5藤本愛瑚選手)とは仲がいいのですか?
妹は自分と真逆ですごくクールで、あまり多くを語らないタイプですが、妹とはとても仲がいいですよ。2人でのLINE、電話や、家族とのグループLINE(笑)とか、ちょいちょいしています。

――今後はどのような目標を持って成長していきたいと考えていますか?
年齢を重ねてきて中堅にもなって、考え方が変わってきたのはありますね。例えば、今までは何もできなくて悔しいだけでしたけど、今は自分ができることは何だろうと考えるようになりましたし、他の選手が試合に出て活躍できるためにアドバイスをするとか、そこにパッと切り替えられるようになりました。チームが勝つことが一番ですからね。ここ数年でそういう考え方に変わってきているので、選手としては成長できているのではと思います。これからもそのメンタルを保ちつつ、ピンチの時など大事な場面で使われるのをありがたいと感じて、結果を出し続けられるように頑張ります。それが今の私の目標です。


藤本選手の富士通レッドウェーブも出場する『京王電鉄 Presents Wリーグプレーオフ 2025-2026』情報はこちら
https://www.wjbl.org/playoff/25-26/

レギュラーシーズンの見逃し配信はバスケットLIVEで!
https://basketball.mb.softbank.jp/features/3129