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2026年3月18日(水)特集

ゲームプレビュー/アイシンの残留か、山梨QBの昇格か。白熱の「ディビジョン入替戦」は代々木第二体育館で開催

いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。

3月20日(祝)から『Wリーグ ディビジョン入替戦 2025-26』が国立代々木競技場第二体育館にて行われます。

Wリーグは昨シーズンから2ディビジョン制を導入。それにより、Wリーグプレミアリーグ(全8チーム)とWリーグフューチャーリーグ(全7チーム)とに分かれてレギュラーシーズンを戦いました。
そのレギュラーシーズンの結果をもとに上位ディビジョンに当たるWプレミアと下位ディビジョンに当たるWフューチャーとが次シーズンに向けたチームの入れ替えを行いますが、その方法は下記の2パターンになります。 

① Wプレミア8位がWフューチャーへ自動降格&Wフューチャー1位がWプレミアへ自動昇格
② Wプレミア7位のチームとWフューチャー2位のチームが入替戦へ出場

この②にあたる入替戦が先に挙げた20日からの試合となります。
そして今シーズンの入替戦のカードは「アイシンウィングス(Wプレミア7位)と山梨クィーンビーズ(Wフューチャー2位)」となりました。



2シーズン連続で入替戦を戦うこととなるアイシンは、渡嘉敷来夢が絶対的エースで、193センチの高さを生かしたインサイドプレーだけでなく、ドライブなど多彩な攻めから得点を奪取します。1試合平均14.07得点はリーグ4位の数字で、ディフェンスでも外国籍選手など高身長選手の攻撃を執ような動きで防ぎチームを救ってきました。



その渡嘉敷とともにチームをまとめるのがENEOSサンフラワーズ時代から渡嘉敷と一緒にキャリアを重ねてきたシューティングガードの岡本彩也花です。今シーズンは得意とする3ポイントシュートでWリーグの歴代最多記録を更新(28日時点で通算745本)。渡嘉敷に次ぐチームの得点源として元気な姿を見せており、ここ一番での勝負強いシュートが注目のキャプテンです。



また、33女子日本代表候補に名を連ねる野口さくらは、オールラウンドなプレーが持ち味で、1試合平均6.3本のリバウンドはチームで一番。ディフェンスなど数字に表れないところでの貢献も大きい選手です。

スピードが特長のシューティングガードである平末明日香は、レギュラーシーズンは28試合中23試合にスターターとして出場。アイシンに移籍して2シーズン目の今シーズンは、アシストで数字を伸ばしました。機動力でいえば、今シーズンより移籍で加入した高橋未来もチームに活力を与える存在です。ほかにもアミラ・ジャネイ・コリンズやシーズン途中から加入したナヤ・ベッカーといった外国籍選手もコンスタントに自身の役割を果たしており、ガードからセンターまで爆発力を秘めています。

アイシンはレギュラーシーズンでは序盤こそ黒星が続きましたが、中盤以降は富士通レッドウェーブ、デンソーアイリス、トヨタ紡織サンシャインラビッツとプレーオフ進出チームから白星を奪うなど調子は上向き。シーズン中盤から指揮を執ることとなったBTテーブスヘッドコーチは昨シーズンまで富士通を率い、Wリーグ2連覇を達成した指揮官です。女子日本代表として「FIBA 女子バスケットボール ワールドカップ2026 予選トーナメント」に出場している渡嘉敷が入替戦直前の帰国となるため、コンディション面での不安はありますが、百戦錬磨のヘッドコーチと選手とがタッグを組み大一番に臨みます。



一方の山梨QBは、混戦のWフューチャーを勝ち抜いての入替戦出場。レギュラーシーズンの戦いを振り返ると、Wフューチャー優勝の日立ハイテククーガーズには4戦全敗となったものの、昨シーズン2位の三菱電機コアラーズには31敗と勝ち越し。シーズン序盤から上位をキープしていて、終盤には2位争いがプレステージ・インターナショナル アランマーレ(以下アランマーレ秋田)との一騎打ちとなりました。

そのような中で迎えた最終戦(対SMBC TOKYO SOLUA)は、先にアランマーレ秋田が17勝7敗でレギュラーシーズンを終了しており、その時点で15勝だった山梨QBは2連勝が絶対条件となりました。アランマーレ秋田と勝敗が並べば当該チーム間での対戦試合の総得点差で上回るため、SMBC戦は2連勝なら2位で入替戦進出、1つでも星を落としたら3位でシーズン終了という状況に。しかし、この大事な試合で山梨QBは勝負強さを見せました。接戦を強いられながらも最後はSMBCを振り切って2連勝。歓喜の入替戦進出を決めました。



チームの得点源はSMBCとの3戦目でも30点を挙げた井上桃子。卓越したスキルとフィジカルの強さを武器とするシューティングガードです。センターでは187センチのダラーメ マレム ドイ、188センチのダフェ ハディの2人がインサイドで体を張ってプレー。パワーフォワードの渡邊愛加もパワープレーを見せたかと思えば軽やかに3ポイントシュートを決めるなど要所を締める働きが光ります。また、これらの選手たちをまとめ、オフェンスを組み立てる司令塔は池田沙紀と坂田侑紀奈で、池田は1試合平均得点9.33点と自らも得点を奪うスコアラーでもあります。対する坂田は安定感があり、的確なパス回しでゲームを組み立てるなどチームに落ち着きをもたらします。



シューティングガードの上長美菜やルーキーでスモールフォワードの高田栞里もチームに勢いを与える選手たちで、コートに立った選手それぞれが仕事をしっかりとこなすはもチームの強みといえます。さらには、緊迫した場面や追う展開などの苦しい時間帯でも粘ることができるのも今シーズンの山梨QBの躍進を支えたといえるでしょう。石川幸子ヘッドコーチ体制となって3シーズン目。チーム一丸でつかんだチャンスを生かし、悲願のWプレミア昇格を目指します。



入替戦は2戦先勝方式。昨シーズンはアイシンと三菱電機との間で行われ、アイシンが2連勝でWプレミア残留を決めました。今シーズンはどのようなドラマが待っているのか。初戦は20日。15時ティップオフとなります。