- 2026年3月25日(水)特集
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ゲームプレビュー/プレーオフが開幕…頂点を争う戦いも大詰めに
いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。
いよいよ、3月28日より『京王電鉄 presents Wリーグプレーオフ 2025-26』が始まります。プレーオフに進むのは、レギュラーシーズン(Wリーグプレミア)の上位4チームで、今シーズンはトヨタ自動車アンテロープス(レギュラーシーズン1位)、デンソーアイリス(同2位)、富士通レッドウェーブ(同3位)、トヨタ紡織サンシャインラビッツ(同4位)という顔ぶれになりました。
まずはこの4チームによるセミファイナルがスカイホール豊田(愛知県豊田市)にて開催。スケジュールは3月28、29、30日ですが、先に2勝した方がファイナル進出となる2戦先勝方式のため、30日は実施しない可能性もあります。
昨シーズンのファイナルと同カードとなった「デンソー対富士通」
セミファイナルで第1試合に登場するのがデンソーと富士通です。今シーズンのレギュラーシーズンでの対戦成績は2勝2敗で、最初の対戦は開幕節(10月18、19日)。このときは初戦を80-69で富士通が、2戦目を68-58でデンソーが勝利しました。続く2度目の対戦はそこから2か月も経たない12月6、7日で、ここでも接戦の様相となる中、初戦を富士通(57-50)、2戦目をデンソー(74-61)がものにしています。
ただ、年明けの皇后杯・準決勝ではデンソーが81-60で富士通に快勝。20点もの点差を付けました。とはいえ、ここ数シーズン、名勝負を演じてきた両チームだけに、セミファイナルでは、やはり僅差の戦いが予想されます。
「混戦の中でタフなシーズンでしたが、その中で自分たちの武器や課題が何なのかが明確になったと思います。プレーオフも楽しみで、自信を持って戦っていきたいです」とレギュラーシーズンを振り返りながらプレーオフに向けて意気込んだのはデンソーの大黒柱・高田真希です。
その髙田に加え、デンソーは3月の「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」(以下ワールドカップ予選)を戦った日本代表にスモールフォワードの今野紀花、薮未奈海が名を連ねています。ほかにも川井麻衣、赤穂ひまわり、笠置晴菜といった経験豊富な選手もそろっていて、司令塔の木村亜美も勝負強いシュートなどでチームを後押しします。昨シーズンのファイナル、今シーズンの皇后杯とユナイテッドカップとすべて決勝で敗れているだけに、「すごく悔しい思いをしているので、一戦一戦、チーム全員で、まずは目の前の試合を全力で戦っていきたいです」(髙田)と、リベンジに燃えています。
対して富士通は、キャプテンの宮澤夕貴、絶対的司令塔の町田瑠唯が日本代表としてワールドカップ予選に参戦。その大会で終盤に足を故障した町田の状況は気になるところですが、今シーズンより現役復帰した前澤澪やシューターの林咲希、インサイドの要であるジョシュア ンフォンノボン テミトペといった安定感ある選手たちが健在。また、昨シーズンのプレーオフでも活躍を見せた赤木里帆や宮下希望保、ディフェンスに定評のある内尾聡菜とこちらもタレントはそろっています。
「今シーズンはここ数シーズンに比べて苦しいレギュラーシーズンになりましたが、もがきながらもチーム全体として前を向き続け、ベンチメンバーもステップアップしたことは良かったと思います」と、宮澤。「目標は3連覇。まずはデンソー戦にフォーカスして戦うこと。富士通の魅力である“チームバスケット”を体現し、楽しみながら思い切ってプレーしたいです」と、デンソーの高田同様に“チーム”で戦う決意を強くしています。
ともに本拠地である愛知で激突!「トヨタ自動車対トヨタ紡織」
デンソーと富士通と同じく、トヨタ自動車対トヨタ紡織もまた、レギュラーシーズンの対戦成績は2勝2敗と星を分けました。こちらも最初の対戦は開幕戦(10月18、19日)で、初戦はトヨタ自動車が68-46で勝ちましたが、2戦目はトヨタ紡織が75-63で白星を奪取。12月6、7日に行われた2度目対決は、今度はトヨタ紡織が1戦目を勝利(82-69)すると、2戦目ではトヨタ自動車が57-56と1点差で緊迫した一戦を制しました。
なお、この2チームは、Wリーグ開幕前の9月には「大樹生命ユナイテッドカップ205-26」のWESTグループステージでも対戦していて、このときはトヨタ紡織が68-61で競り勝っています。
「昨シーズンは5位でプレーオフに行けなかったのですが、今シーズンはその悔しさを誰も忘れることなくレギュラーシーズンを戦うことができたと思います。勝っている中でも満足せず、インプルーブ(改善)するところをコーチ陣と話し合いながら自分たちのスタンダードを上げることを目指してやってきた結果がレギュラーシーズン1位につながったと思います」と、日本代表でもある山本麻衣はレギュラーシーズンを振り返ります。
チームは、ガードの山本、安間志織とリバウンドの貢献も大きいオコンクウォ スーザン アマカの3人が得点源。それぞれ1試合平均は10点を超えていて、トヨタ紡織との対戦でも山本、安間の得点が光りました。その3人に加え、日本代表としてワールカップ予選では3ポイントシュートを5試合で14本沈めた平下愛佳は要注目選手。ほかにも成長著しい岡本美優、田中平和のパワーフォワード陣やガードの三浦舞華など若手選手が多く、若い力とレギュラーシーズンでの自信をプレーオフにつなげたいところです。
一方、プレーオフ初出場のトヨタ紡織は、ワールドカップ予選でも攻防において好プレーを見せた東藤なな子がけん引。司令塔は攻撃型ガードの都野七海で、そこに4年目の伊波美空、平下結貴のアウトサイド陣が絡みます。センターでは高さと走力を兼ね備えるディマロ ジェシカ ワリエビモ エレやチドム オデラがおり、バランスの取れた布陣。さらに今シーズンより加入した長岡萌映子は経験豊富な選手で、東藤も「長岡選手のいる4番ポジションは選択肢が広がった」と言います。移籍1年目の奥山理々嘉、窪田真優や日本代表でアーリーエントリーの朝比奈あずさと、新戦力たちはプレーオフでもカギを握る存在となるでしょう。
「ルーカス(モンデーロ)がヘッドコーチになって3年目。目指すバスケットに少しずつ近づき、体現できているという自信を持ってやってきました。その自信をパフォーマンスとして出したいので、しっかり準備をして日本一を目指して頑張ります」と、東藤もプレーオフに向けて気合い十分です。
レギュラーシーズンから大混戦だった今シーズン。プレーオフ・セミファイナルの戦いも予想は困難といえるでしょう。なお、セミファイナルを勝ち上がった2チームが戦うファイナルは、今シーズンも武蔵野森総合スポーツプラザ(東京都)を舞台に4月4日から開催される予定です。
