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2015年10月7日(水)特集

女子日本代表、オリンピック出場記念インタビュー vol.10

三谷 藍(富士通 レッドウェーブ #1)
 
Q:今回、代表候補に選ばれたところからお聞きしたいんですが、聞いた時はどうでしたか?
──もう選ばれることはないと思っていたので、最初に聞いた時はビックリしました。評価されたとしたら3ポイント。昨シーズン、ベンチスタートでも交代してすぐに決められたからだと思います。

Q:代表合宿でアピールしようと思ったのは?
──4番ポジションで入っていて、渡嘉敷選手や高田選手、馬瓜選手と争うわけです。彼女たちは体力があり、運動能力も優れていますから、やっぱり3ポイント。外からの攻撃力なら負けない、そんな気持ちでした。

Q:12名に残った時はいかがでしたか? 自身の役割としてプレー以外も考えましたか?
──4年ぶりだったので嬉しかったですね。前回は北京オリンピックの予選でしたが悔しい思いをしました。プレー以外で何かを期待されているとは考えませんでしたが、年長ですし、チームをまとめるサポートができればいいな、と。

Q:そこは自然体? 川淵会長は「バスケ界の沢穂希になれ……」とおっしゃっていますが?
──そうですね、その都度その都度、選手としての役割をこなそうと思っていました。それがベンチならベンチにいる時の役割をこなす、コートならコートでの役割をこなすということです。自分が交代で出た時に何をなすべきかを一番に考えますが、客観的にチームの状況を把握し、気になったことは伝えました。ベンチでは声を出すことが大切だと感じていましたから、皆で徹底していました。

Q:最後の瞬間はコートにいましたが?
──残りわずかでアウト・オブ・バウンズになって……ちょっと泣きそうになりました、まだ終わってないのに(笑)。なかなか味わえない感覚でしたし、4年前の悔しさも味わっていましたから。感極まってウルっときましたけどね。

Q:余韻を味わうよりも、この1年が大切になりそうですね?
──オリンピックメンバーの選考もかかってきますが、その前にチーム(富士通)の優勝を目標に掲げています。代表のことは考えず、精一杯プレーして、もう一度リーグ優勝を果たしたいですね。その上で、オリンピック出場が叶えばベストです。

Q:ご自身が感じた、今回の代表チームの良いところどういう点でしょうか?
──チームワークは本当に良かったです。4年前、若手と言われていた選手たちがそれぞれチームの主力になって経験を積んだなと思います。代表としてまた一緒にプレーできましたが、成長している姿が頼もしかったですね。次も、それぞれが成長した姿で代表になれればいいですし、自分も負けないように頑張りたいと思います。