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2015年1月15日(木)特集

第16回Wリーグ・後半戦の展望〜OGの目・原田裕花さん

リーグ後半戦の展望をOGに語っていただくシリーズ。
第3回はJOMO(現JX-ENEOS)OGの原田裕花さんです。

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今年最初の大会、全日本総合選手権はJX-ENEOSが2年連続19回目の優勝を飾りました!! 
JX-ENEOSは、前半デンソーに2点リードされながらもガマンして最後に勝利を引き寄せました。しかしミスが多くJX-ENEOSらしいバスケを展開してのすっきりとした勝ち方ではなかったように思います。初優勝を狙っていたデンソーは、後半の出だしで逆転されながらも諦めることなく戦い、デンソーの良さも際立った試合でもありました。しかし残念ながら40分を戦う力としてはJX-ENEOSの方があったと思います。最終的にはJX-ENEOSが高さを生かし、得点・リバウンド力とインサイドを制しました。怪我から復帰した吉田選手の力も大きかったと思います。

Wリーグはいよいよ後半に入りますがどのチームも気の抜けない戦いになります。順位もガラッと変わってきてもおかしくないくらい昨シーズンよりもチームの力は均衡していて見応えある試合になると思います。ベスト4に入るにはまずは下位チームに取りこぼすことなくしっかり白星を積み重ねることは必須です。この先は対戦チームとの2連戦となりますので、2連敗は避けたいところです。現在5位のシャンソン、6位の三菱電機がこの先上位チームに勝ち星を挙げるとプレーオフに向けてのベスト4争いに面白い展開がでてくるのではないでしょうか?

現在1位のデンソーは後半戦の出だしがこの先を占う意味でも重要な鍵となるでしょう。シャンソン、富士通、トヨタ自動車そしてJX-ENEOSの順で上位チームとの連戦。かなりの集中力とタフさが必要になりますが、ここを踏ん張りきれれば後は下位チームとの戦いになるので、最初にベスト4が見えてくるチームではないでしょうか。2位の富士通は昨シーズンより若い力、スピード、攻撃力がパワーアップしてきたのを感じます。後半最後に連続して上位チームとの対戦が組まれているのが3位のJX-ENEOS。全日本総合選手権を優勝していい流れで後半戦に入り、力的にはベスト4は心配ないと思いますが気は抜けません。プレーオフに向けて怪我人などの影響が出ないようチームコンディションを整え、安定した状態で戦い抜いて欲しいと思います。4位のトヨタ自動車はJX-ENEOS、デンソーから1勝を挙げたのはいいのですが、富士通、シャンソン、三菱電機に負けているので後半戦、巻き返しを図って勝ち星を増やし順位を上げていきたいところです。シャンソンは上位チームと僅差で惜敗しているので、現在5位ではありますが、後半戦で面白い風を巻き込んでくれるのではないかと期待したい存在ですね。リーグ後半戦が楽しみです!!

私の注目選手はシャンソンのガードフォワード、 #6 本川紗奈生選手です。得点ランキングで各チームのインサイドプレーヤーが上位を占める中、本川選手は6位(Avg15.14)に食い込んでいます。攻撃力抜群で、スピードある力強いドライブでゴールに果敢に貪欲に攻めてきます。3Pシュートは勿論、ゲームの流れの中でポストアップやカッティングをしたり、スキあらばどこからでも攻めてリバウンドにもかなりからんでくるので、ディフェンスは気を抜けない嫌らしさのある選手だと思います。彼女が勢いに乗ってくると相手チームを翻弄する誰も止められない爆発力を持っていて、シャンソンをグイグイ引っ張っていける!! 176センチの長身でボール運びやアシストもこなしポイントガードとしての役割もできるのも魅力の1つですね。これからまだまだレベルアップしていける楽しみな選手です。2年ぶりのベスト4進出には彼女の活躍が必要不可欠だと思います。
他には全日本総合選手権でベスト5にも選出されたデンソーのガード #13 伊集南選手。攻撃力、爆発力は抜群!! ゴールにガンガン攻め込みチームに勢いをつける選手です。トリッキーなプレーにも注目です。富士通のルーキー #11 篠崎澪選手もこれからが楽しみですね!
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明日は最終回、JOMO(現JX-ENEOS)OGの萩原美樹子さんの展望をお届けします。
お楽しみに!!