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2015年4月20日(月)特集

第16回Wリーグ・受賞者コメント/コーチ・オブ・ザ・イヤー

JX-ENEOSサンフラワーズ  佐藤 清美(3年連続3回目)

Q:今シーズンは苦しい戦いを強いられましたが?
──開幕戦を落とし、出だしでつまずいてしまいました。日本代表から戻ったメンバーと、その他のメンバーの融合が上手くいかなかったというか、思った以上に苦労しました。単なる1敗かも知れませんが大きな敗戦で、それが尾を引いてしまった感じです。

Q:シーズン前に予測していたこともあったと思いますが?
──#12 吉田の不在は織り込み済みでしたし、昨シーズンの感覚でいけると思っていました。ただ、ポイントガードのところでターンオーバーが多くなり、チームへの影響が大きくなってしまいました。#9 新原のバックアップに考えていた #3 山田がケガで戦列を離れ、急きょ #32 宮崎を、と考えたんですがルーキーですからね。

Q:予想外のスタートでしたが、立て直しに成功したのは何かキッカケがあったのでしょうか?
──インサイドの二人(#10 渡嘉敷、#21 間宮)も世界選手権の疲れがあったんでしょう。シュートの成功率が悪かったですから、しばらくは我慢するしかないなと。それで取り組んだのが「走る練習」です。もう一度、チームとして戦おうという意図がありました。通常はシーズン前に行う練習ですが、それができていなかったんです。結果的にはそれが功を奏して上向きになりました。

Q:体力的なこともありますが、意識づけが大事だった?
──気持ち的にも追い込まれていましたから、メンタル面で変化をつける意味が大きかったですね。オールジャパンで優勝し、そのまま行ければ良かったんですが、それでも黒星があって……ただ、その敗戦はプレーオフにつながる、貴重な経験になったと思います。自分たちのバスケットに対する共通認識を持てた「良い負け方」というか……勝ち続けるに越したことはありませんが、後半戦の負けは良い経験ができたと前向きに捉えています。苦しかった今シーズンを糧にして、来シーズンも頂点を狙いたいと思っています。