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2017年4月30日(日)特集

第18回Wリーグ・受賞者コメント/【コーチ・オブ・ザ・イヤー】トム・ホーバス  JX-ENEOSサンフラワーズ

【コーチ・オブ・ザ・イヤー】トム・ホーバス  JX-ENEOSサンフラワーズ
──準備期間が短かいまま開幕を迎えました。どのあたりに注意してシーズンに臨みましたか?
トム・ホーバス(以下、T):とにかく開幕戦、そこにフォーカスして戦おうと言いました。相手は富士通さんで、お客さんもたくさん入るし、メディアの注目もある。だから全員、その試合は頑張りました。日本代表で活動を続けた4人と私は、4カ月チームに居ませんでした。残っていたメンバーと合流してから、どうやってミックスしていくかが大事だと考えていたんです。

──残っていたメンバーがよくがんばったシーズンだったと思いますが?
T:波はありましたが、ふり返ると良かった。代表の4人と、残っていたメンバーとのギャップを小さくすることが課題でした。4人の高いレベルに近づけることが目標でしたが、その点は上手くできたかなと思います。藤岡(麻菜美)は、吉田(亜沙美)のプレータイムをすごく助けてくれましたし、石原(愛子)も良かった。2人とも新しいメンバーです。選手たちには「自分たちがやるべきことをやればいい」「毎日きちんと練習すればそれだけ上手くなるから」そのことだけに集中しました。それをモチベーションにしました。

──選手たちは「楽しいシーズン」だったとふり返っていましたが?
T:勝ち続けてたからね(笑)

──最後の「トムHCのために」という気持ちが強かったそうです。
T:シーズンの終わり頃、女子日本代表のヘッドコーチに決まりました。選手たちもビックリ……僕も勝ててうれしかったけど、だんだん時間が少くなる。JX-ENEOSでの仕事は終わってしまう。勝っているのに「うれしい」のか、「寂しい」のかとても不思議な気持ちでした。

──次は日本代表を強くする仕事ですね?
T:責任は大きいですが、JX-ENEOSの時と同じようにチャレンジし続けます。