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2016年9月14日(水)特集

AKATSUKI FIVE スペシャルインタビュー Vol.1

本日からは、10月7日(金)の開幕へ向けて、今後国内リーグで更なる活躍が期待されるAKATSUKI FIVE 女子日本代表チームのインタビューをお届けします。

選手たちの喜びやこれからを見据えた言葉はもちろん、コーチやスタッフの経験談をぜひご覧ください。

第1弾は、
【AKATSUKI FIVE トム・ホーバスAコーチ(JX-ENEOS)】

Q:女子日本代表チーム(以下、女子代表)のアシスタントコーチとして、一番に大切だと考えていたことは何でしょうか?

──日本の女子バスケットを世界に見せたいと思っていました。リスペクトされるようにしたい、それが目標のひとつでした。先の国際大会では対戦したアメリカ代表のコーチたちから「日本のバスケットは観ていて楽しいし、常に激しくプレーしていた。本当に良いバスケットだった」というコメントをもらいました。フランス代表に勝ったあと、「今日は君たちのほうが一枚上手だった」と言われました。

Q:女子代表のスタッフに入り、ご自身のバスケット観に変化はありましたか?

──今回はオフェンス担当でした。そこでJX-ENEOS(以下、JX)のイメージと、女子代表のイメージと両方を意識しました。JXはWリーグではサイズのあるチームです。でも、女子代表は世界では小さい。Wリーグの試合ではJXより相手のほうが小さいので、我々に対していろいろなことを仕掛けてきます。その中で、JXのコーチとして「これはキツイ」「これはやりずらい」そういうプレーがあると、それを女子代表に活かそうと思ったんです。JXがやられていやなことを、女子代表が世界のチーム相手にやればいい、そういうイメージです。Wリーグの経験は良い勉強になったんです。

Q:先の国際大会で勉強になったこと、教訓になったことはなんでしょうか?

──教訓!? というより「ああいうバスケットをやれば勝てる」「チャンスがある」とわかりました。相手は関係ありません。今回の経験は次に活かせます。選手もスタッフも絶対に忘れてはいけないし、続けていくことが大事です。

Q:それはWリーグにも共通することがあるということですね?

──渡嘉敷選手はWリーグでは大きいですが、世界と戦うとしたら大きい選手ではありません。JXは日本一を目指していますけど、それだけではありません。「いかに世界と戦うか」も意識しているチームです。だから良い選手が生まれるし、好成績を残すことができる。女子代表がやったように、他のチームがチャレンジすることでWリーグのレベルが上がります。それが女子代表のレベルアップにつながるのです。以前、トヨタ自動車に苦しめられました。昨シーズン、富士通は我々に勝ち越しました。そういう競い合いが大切です。女子代表のコーチを務めて、よりその重要性を感じました。今シーズンのWリーグは今まで以上に面白い試合がたくさんあると思います。ぜひ、会場で観てほしいと思います。