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2020年9月3日(木)特集

第22回Wリーグ HCインタビュー【富士通レッドウェーブ】

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

毎年恒例の開幕前ヘッドコーチインタビュー。
全12チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況や
来たるシーズンに向けての意気込みを聞きました。


「日本代表コンビが引っ張る、若いチームの躍動に期待」



 チームに戻った1年目(2018-19シーズン)はプレーオフ進出、2年目の昨シーズンは133敗(3位)。ENEOSやデンソー、トヨタ自動車などプレーオフの常連チームや、ファイナリストになった三菱電機、躍進著しいトヨタ紡織というチームと競い合う中でこの成績は評価できるものでしょう。チームは徐々に良くなっていますし、手応えを感じることができました。ただ、シーズンが中止になり対戦しないチームもありましたから、本当にどこまで強くなったのかまだ確信はありません。

 今シーズンのロスターを見ると、ベテラン選手の引退が気になるかも知れませんが、それは良い方向に変わっていると捉えています。チームが若返り、経験が少ない不安はありますが、これまでのキャリアの中で、最も運動能力の高い選手が揃ったと思いますし、私の目指すバスケットにピッタリで、とても良いチームになる可能性を感じています。

 その理由のひとつがディフェンスです。これまで「ディフェンスのチーム」という評価は得ていませんでしたが、常に失点の少なさはリーグ上位で、昨シーズンはリーグ最少失点を記録できました。昨年以上にディフェンスに集中し、今シーズンはより積極的なディフェンスを仕掛けるつもりです。プレーのスピードが速くなっていますから、ディフェンスからブレイクで得点アップを目指します。

 先ほど触れたチームの若返りについては町田、篠崎のステップアップに期待しています。言葉で引っ張るタイプではありませんが、この2人は日々の行動が素晴らしいです。オンコートでもオフコートでもみんなの手本になります。篠崎と町田がリードして、みんなを盛り上げてくれるでしょう。動ける、走れる、スピードのある選手が揃っているチームを上手く引っ張ってくに違いありません。

 開幕戦のENEOS戦は本当にみんな楽しみにしています。富士通らしいスピードあふれるバスケットが披露できそうです。コロナに負けないようにとモチベーションも上がっていますから、ファンのみなさんも楽しみにしてください。