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2021年3月4日(木)特集

第22回Wリーグ プレーオフ展望「OGの目」篠原恵さん

 Wリーグ・プレーオフ展望企画の「OGの目」。第22回Wリーグ プレーオフを『セミファイナル進出チーム』『最終順位』と4名のOGに予想してもらいました。
 
 2人目は富士通レッドウェーブOGの篠原恵さんです。



 早いものでいよいよプレーオフが開幕します。特に今シーズンは、プレー以外の面で環境が変わり、行動が制限される中、それぞれのチームで工夫して戦っているなと感じながら、レッドウェーブを観戦していました。だからこそ、今シーズンのプレーオフは、プレーのみならず、ベンチワークにもとても注目しています!

 さて、最終順位予想ですが、今シーズンは東西地区に分かれてのレギュラーシーズンだったため、プレーオフでは今シーズン一度も対戦していないチーム同士の組み合わせもあります。それだけに、誰も予想していない結末になる可能性があるのではないでしょうか。

 個人的に一番注目している試合は、順当に勝ち進めばクォーターファイナルで戦う可能性のある富士通レッドウェーブと日立ハイテククーガーズです。

 両チームの対戦成績は2勝2敗。堅いディフェンスから速いオフェンスを展開し、3ポイントシュートが得意な富士通に対し、強力なインサイドとバランスの良いアウトサイド陣を擁し、勢いがある日立ハイテク。ポイントは2つだと思います。

①富士通は、日立ハイテクのインサイドをどのように守り、得意な速い展開に持ち込むことができるか。

②日立ハイテクは、富士通のプレッシャーディフェンスに対し、足を止めずにオフェンスを組み立てることができるか。(直近の2試合では、大事な時にオフェンスを作ることができなかったことが追い上げられた原因になったように思えました)

 プレーオフでは、互いにレギュラーシーズンでの課題をどのように修正して臨むのかが、楽しみなところです。


 ということで、私の予想するベスト4はこちら!

・トヨタ自動車アンテロープス
 リーグ1位のリバウンド力を持ち、言うまでもなく、個人の能力はピカイチ! どこからでも攻めることのできるオフェンスは脅威。個性派集団が上手く融合したら、優勝に一番近いのではないでしょうか。

・ENEOSサンフラワーズ
 ケガ人が多く苦しい中でも、岡本彩也花選手、宮澤夕貴選手のベテラン組がチームを引っ張りENEOSの強さは健在! 皇后杯の戦いぶりに感動した人も多いはずです。勝負師たちはプレーオフでどんなプレーを魅せてくれるか楽しみです。

・富士通レッドウェーブ
 試合を通し、良い意味で波があるチームNo.1なのではないでしょうか。波に乗ったら、何点差でも追い付く勢いをもっており、3ポイントシュートの成功数はリーグ1位。司令塔の町田瑠唯選手のゲームコントロールはもちろん、自ら得点を取りにいくプレーにも期待しています!

・デンソーアイリス
 平均失点が低く、チームディフェンスが持ち味。相手にとってはデンソーの堅いディフェンスをこじ開けるのは大変だと思います。大黒柱の髙田真希選手、エースの本川紗奈生選手、オールラウンドに活躍できる赤穂ひまわり選手と勝つ準備は整っている。ポイントガードの稲井桃子選手のゲームメイクに期待がかかります。


最終順位予想はこちら。

1位 トヨタ自動車

2位 ENEOS

3位 富士通、デンソー


 富士通OGとしては、富士通が波に乗り、勝ち進んでくれたらいいなぁ…。

どのチームにも優勝をつかむチャンスあり、今年は本当に混戦が予想されます。好ゲームを期待しましょう!