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2021年10月22日(金)特集

第23回Wリーグ HCインタビュー【シャンソン化粧品 シャンソンVマジック】

いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。

毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全13チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。


ルーキーとベテランの融合で〝プラスα〟の力を発揮







 昨シーズンはケガ人が多く、厳しいスタートになりました。プレーオフ進出は果たしましたが東西に分かれてのレギュラーシーズンで、あまり評価はできないと思っています。ただ、シーズン終盤に向けてアーリーエントリーの選手たちが加わり、ロスターに余裕が生まれました。即戦力の選手がほとんどで、チーム全員が粘り強く戦う姿勢を見せてくれました。前向きな気持ちが出ていましたし、そこは高く評価しています。

 今シーズンはそこにキャリアのある選手が加入して来ました。それぞれ特長を持った選手がそろい、場面場面に応じ、戦術に合わせた選手起用がしやすくなっています。特に、新加入の藤岡麻菜美には「危機管理」をして欲しいと思っています。ここ一番という場面でコートに送り出したい選手です。大沼美琴は実戦感覚を取り戻す時間が必要かもしれませんが良いシューターで、千葉歩も新しい環境に慣れて徐々に力を発揮しています。

 高さでは、他チームに引けを取るかも知れませんが、そこを弱点と考えるか、強みに変えようと努力するかで違ってきます。みんなが3ポイントシュートを狙えるので、スピードと合わせ強みにしたいと考えています。ただし、3ポイントシュートに頼るバスケットではありません。まずはアーリーオフェンスで、確実にシュートを決める展開を徹底したいと思います。間違いなくチーム全体の力は上がっていますし、選手たちにもそう伝えています。私のバスケットは個人にフォーカスするものではありません。誰がどのような状況でシュートを打てばいいのか、シュートセレクションが大切だと思っています。ルーキーとベテランが上手く噛み合えば、さらに力を発揮できるでしょう。

 誰もが、いずれ頂上に登りたいと思っていますが、「いずれはいつ?」ということ。「いずれ」ではなく、常にチャレンジャーの気持ちで挑んで欲しい。開幕から強豪チームとの対戦が続きますが、平常心で、練習でやっていることを表現していきたいです。選手たちは常に前向きで、楽しみなシーズンになると思いますので、応援よろしくお願いいたします。