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2021年10月23日(土)特集

第23回Wリーグ HCインタビュー【三菱電機 コアラーズ】

いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。

毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全13チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。


進化を続け、ファイナルの舞台へ再び

 


 昨シーズンは、シーズンの前半と後半で試合の入り方を切り換えたことがひとつのキーになりました。後半戦に入ってから、スピーディーな展開に持って行こうとチームで確認し、試合の入り方でスペーシングを変えたことが功を奏しました。6thマンのところに少し課題が残りましたが、好結果が残せたと思います。

 今シーズンは、ロスター的には2人(櫻木千華、川井麻衣)が抜けましたが、特にガードポジションに関して言えば、今シーズン移籍してきた笠置晴菜と中堅の見﨑南美、若手の藤田和でカバーできると考えております。3選手ともディフェンスは安定しており、オフの間にハードワークをして競い合いそれぞれが特長を伸ばしてきました。固定せずに三位一体、それぞれのカラーをチームにフィットしてくれれば良いと考えていますし、役割分担の明確化と持ち味を活かしたゲームメイクをしてくれると期待しています。

 チームの柱となる渡邉亜弥、根本葉瑠乃、西岡里紗の主力組は安定感があります。オリンピックシーズン、さらに「FIBA女子アジアカップ2021」に西岡、根本が選出されたため、プレーの合わせの部分では懸念材料は残りますが、そこは既存の選手たちがしっかり頑張ってくれています。特に永井唯菜の成長が著しく、3番、4番どちらもこなすことができるようになっています。

 西岡は3x3で世界の強豪チームと対戦したことによりプレーの幅が広がりました。技術面、メンタル面で向上が見られ、チームに戻ってからはみんなを私が引っ張っていくんだといった意識がさらに強くなったように感じます。根本は副キャプテンとして、モチベーションが上がっていますし、渡邉は相変わらずフル活動で頑張っています。

 この2年で選手の半数が入れ替わり、システムのことやコアラーズの基盤などを浸透させる時間は必要ですが、ファイナルを経験した選手たちがいますから、目標はファイナルの舞台に戻ることです。手応えを感じていますし、楽しみにしています。進化を続けるコアラーズの応援を今年もよろしくお願いいたします。