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2021年10月23日(土)特集

第23回Wリーグ HCインタビュー【トヨタ紡織 サンシャインラビッツ】

いつもWリーグに温かいご声援いただきありがとうございます。

毎年恒例のヘッドコーチインタビュー。
全13チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況やシーズンに向けての意気込みを聞きました。

「ギラつき感」のある挑戦者の眼差し

 


 今シーズンより新たな体制でスタートするにあたり、攻防においての原理原則を共有すること、戦術をしっかり遂行するためのファンダメンタルに重きをおいて練習をしてきました。チームの強みといえる要素を蓄え、そして整えている段階ですが、強いて言うなら、毎日成長しているから、明日別の顔になっている……その楽しみが、〝強み〟になっているということです。

 チームづくりにおいては、まずは福島(雅人)アソシエイトコーチの招へいが、構築の大きな力になっています。これまでの経験や知識、進め方なども含め、私自身や選手たちにとっても、細やかな気づきと新たな視点が与えられており、それぞれがエネルギーを加えながら切磋琢磨しています。ロスターに関しては、それぞれ個性のある選手たちですから、長所を伸ばしつつファンダメンタルの是正が必要なところがあれば、手直しをしています。

 チーム全体の状況や雰囲気を把握するために一番わかりやすいのが、選手の目。眼差しに力があるか、そうでないのかをよく見て判断するよう心がけています。「ギラつき感」が出てきており、これは良い傾向だと思っています。

 ヘッドコーチ1年目ですが、チームを指揮する上で必要なことは、「勝つこと」と「成長させること」。それぞれの選手について、どの場面でコートに送り出し、持てる力を存分に発揮してもらうかを考えていますので全員に期待しています。

 また、先の東京オリンピックでは女子日本代表のアシスタントコーチを務めました。これは個人的な感覚ですが、(Wリーグの)どのチームも意識やスキルのスタンダードが上がったと捉えています。チームとして、どのレベルに基づいた視点で練習に取り組むかが重要になっているので、練習でどのような動きをするのかを見ています。そういう意味では、自主練習中に力強さ、緩急のつけ方、フィニッシングの練習を多く入れている部分に選手たちの変化を感じています。

 最後になりましたが、「何かしそうな、トヨタ紡織」──何かしますので、今シーズンも応援をよろしくお願いします。