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2022年5月19日(木)特集

【interview】第23回Wリーグ表彰者・ルーカス モンデーロ(トヨタ自動車)

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

今年も、Wリーグ公式サイト恒例企画として第23回Wリーグにおける「アウォード」および「リーダーズ」の表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰者それぞれに2021-22シーズンを振り返ってもらいました。






ルーカス モンデーロ
アウォード【コーチ オブ ザ イヤー】 初



──連覇達成に向けて、難しかったのはどういうところでしたか?

「いつくかありますが、1つはコロナ禍だったこと。途中でチームの活動を止めなければならなくなりました。もう1つは数名の選手のコンディショニングです。ケガで痛みを感じたり、調子の上がらない選手もいました。対戦相手や戦術も大事ですが、選手たちのコンディションを考え、バランスを取るように心がけました。」

 

──富士通とのファイナルを制した要因を教えてください。

「一番難しかったのは第1試合の第3クォーターで14点差がついてしまったところ。そこでリスクと取らなければいけないと決断し、戦術を工夫することで富士通のオフェンスを抑えることができました。そこから追い上げて逆転勝ちし、第2戦も勝利することができました。あのような大事な場面で、リスクを取る決断をしたことが結果に結びついました。」

 

──メンバーは代わりましたが、それでも確実に連覇を果たしましたが?

「私がこのチームに就任して3シーズンになります。当時、若手だった山本麻衣、馬瓜ステファニーが爆発的な成長を遂げたのは昨シーズンからでしょう。今シーズン移籍してきた2人の選手、川井麻衣、梅木千夏も同じだと思います。当初から、良いものを見せていましたが、まずは練習段階からチームに貢献をすることが重要です。今シーズン、彼女たちはいい働きをしましたが、爆発的な成長を遂げるのは来年、再来年かも知れません。そして彼女たちが山本やステファーと同レベルまで成長できると感じています。そうすれば連覇を続けられるチームになりますし、チーム全体が成長していけるでしょう。」

 

──受賞にふさわしいヘッドコーチに必要な資質はどのように考えていますか?

「(私もそうでしたが)プロのHCの下で数年間、学ばなければなりません。その中でHCになるための準備をします。何が大切かというと、私の考えでは『自信を持つこと』。自信を得るためには経験が大切です。それがあれば、自分が今まで学んできたことを選手たちに、自信を持って伝えることができるのです。試合への準備や指導力、そして日々の練習など、選手たちの環境を含めたすべてにバランスを取ることが重要で、それができて初めてプロのHCといえるのではないでしょうか。
ファイナルのみならず、練習がスタートしたその日からチームに伝えて来たのは『自信』です。私自身の自信と、それらをバランスよく伝えることで選手たちが持つことができる『自信』が重要だったと思います。今回、連覇達成しましたが、それが上手くできた結果だと思います。ファンのみなさん、選手やスタッフ、多くの関係者に感謝したいと思います。アリガトウゴザイマス!!」