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2022年10月25日(火)特集

【ゲームプレビュー/10月29、30日】星の奪い合いはさらに激しさを増す⁉︎

102930日〉
■富士通レッドウェーブ vs. ENEOSサンフラワーズ(カルッツかわさき)
■トヨタ自動車アンテロープス vs. プレステージ・インターナショナル アランマーレ(豊橋市総合体育館)
■三菱電機コアラーズ vs. 新潟アルビレックスBBラビッツ(豊橋市総合体育館)
■デンソーアイリスvs. 姫路イーグレッツ(堺市金岡公園体育館)
■日立ハイテククーガーズvs. アイシンウィングス(堺市金岡公園体育館)
■シャンソン化粧品シャンソンVマジック vs. 東京羽田ヴィッキーズ(重兵衛スポーツフィールド中台体育館)
■山梨クィーンビーズ vs. トヨタ紡織サンシャインラビッツ(鐘山スポーツセンター総合体育館)

 1019日に開幕した第24Wリーグ。開幕となった第1週は全14チームがそれぞれ2試合を戦ったが、2連勝を飾ったのは富士通、デンソー、トヨタ紡織の3チームのみに。また、その3チームも逆転勝ちや延長など決して楽な戦いではなかっただけに、第1週は混戦が予想される今シーズンを表すかのような14試合だったといえる。

 102930日で行われる第2週、注目は昨シーズン2位の富士通と昨シーズン3位のENEOSとの一戦だ。

 富士通は、東京羽田との開幕戦で宮澤夕貴が1試合平均23.5得点を挙げてチームをけん引。司令塔の町田瑠唯もゲームメークやアシストなどで貢献し、内尾聡菜もリバウンドやディフェンスで盛り立てた。さらに、得点源として活躍を見せたのが移籍1年目の江良萌香で、2試合の平均得点は21点。3ポイントシュート確率は50%という数字を残した。

 一方のENEOSは、トヨタ自動車との開幕戦では、初戦は終始追う展開となり敗退。続く2戦目は、第1クォーターで2桁のビハインドを負ったものの、最後は逆転勝ちで僅差の戦いを制した。特に2戦目は渡嘉敷来夢と星杏璃ら4人が2桁得点。移籍で加入の長岡萌映子も要所でシュートを沈める働きで、さらには約半年ぶりに林咲希が復帰したこともチームに安定感をもたらした。

 ガードの宮崎早織を起点にバランス良く得点を挙げるENEOS。対する富士通は、武器であるチームディフェンスがどこまで機能するか⁉︎ 昨シーズンの上位同士で、これまでも接戦を演じてきた両チームの戦いは最後までもつれる展開となりそうだ。

 トヨタ自動車は、愛知県豊橋市にてアランマーレ秋田と対戦する。開幕戦では山本麻衣、馬瓜ステファニー、平下愛佳ら日本代表組が気を吐き、ENEOSを相手に11敗。川井麻衣、宮下希保、梅沢カディシャ樹奈らもしっかりと役割を果たしており、その強さは健在だ。

 対するアランマーレ秋田は、地元開催となった開幕戦で2試合とも延長に。初戦は僅かに及ばず敗れたが、2戦目では激しいディフェンスから相手のミスを誘い、攻めては平松飛鳥、佐藤ひかるの得点で、山梨を突き放した。

 豊橋会場では、三菱電機と新潟との試合も。三菱電機は合わせからのシュートなど連携プレーが持ち味で、開幕戦では渡邉亜弥が平均得点24.5点と奮起。特に大事な場面での得点が光った。

 また、新潟はスーターターの中山樹、金沢みどりに加え、バックアップの久米捺美もインサイドで強さを発揮。開幕の2戦を通じて選手全員がコートに立っており、三菱電機との試合も総力戦で挑む。

 大阪の堺会場では『デンソーvs.姫路』『日立ハイテクvs.アイシン』の2カードが予定されている。

 デンソーは、地元の愛知県刈谷市での開催となった開幕戦で苦しみながらの連勝。それでも赤穂ひまわりが、2試合ともに得点とリバウンドで2桁を奪うダブルダブルの活躍を見せていた。

 新規参入の姫路は、開幕2戦目で新潟から勝ち星を奪い、記念すべきWリーグ初勝利を飾った。その試合ではキャプテンの白崎みなみが34得点。デンソーを相手に高さでは劣るものの、新潟戦でも見せた3ポイントシュートを武器に対抗したい。

 日立ハイテクとアイシンは、ともにシーズン1勝目を懸ける。日立ハイテクは、ダラーメ マレム ドイがインサイドで、佐藤奈々美らがアウトサイドから得点。移籍の中野由希もオールラウンドなプレーで勢いをもたらしている。

 開幕戦では接戦の末にデンソーに敗れたアイシンは、米谷帆芽、上長美菜らが元気な姿を見せている。連敗スタートではあるが、今後に向けて期待を抱かせる戦いぶりだった。

 シャンソン戦でシーズン1勝目を狙うのは東京羽田。ビッグマンこそ不在だが、コート上の5人がアウトサイドシュートを果敢に放っており、新加入の水野菜穂も心強い存在だ。

 ただ、昨シーズン4位のシャンソンも開幕戦を11敗としただけに、しっかりと2勝を挙げたいところ。選手層の厚さを武器にこちらも一戦必勝で戦う。

 ホームゲーム開催の山梨QBは、トヨタ紡織との試合に臨む。新指揮官となった山梨QBは、東藤なな子を中心に安定感のあるトヨタ紡織の牙城を崩したいところだ。

 それぞれが開幕戦で得た手応えと課題をもって挑む第2週。どのチームも、さらに高いパフォーマンスを発揮し、見応えのある試合が繰り広げられるだろう。