- 2025年5月29日(木)特集
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【インタビュー】Wリーグ2024-25表彰者 髙田 真希(デンソー)
いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
今年もWリーグ公式サイト恒例企画として、表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰された選手に、2024-25シーズンを振り返ってもらいました。
プレーオフベスト5 受賞
髙田 真希(デンソー アイリス#8)
──悔しい幕切れになりましたが、受け止めをお願いします。「またチャンスは必ずすぐやってくると思う。次はものにしたいと思います」とコメントされていましたが?
髙田 負けてしまったので、悔しい気持ちがすごく大きいです。それでも全力でやった結果ですし、全力でやったことに変わりはありません。それよりも過程が大事。日々の練習や過ごし方を大切に過ごしたシーズンだったので、悔しいですが後悔はあまりないというか、それが良いマインドになっていると思います。
──常に前向きな姿勢は以前から身についてもの、それともキャリアを重ねたからの感覚なのでしょうか。
髙田 銀メダルを取ることができた東京2020オリンピックがすごく大きかったです。もちろん金メダルをめざしていたので悔しさはありますけど、初めてオリンピックで銀メダル。トム・ホーバスHCが就任し、すごく難しいと言われていた中、ずっと「目標は金メダル」と言い続けてきました。メダルを獲得できて嬉しい、結果が出て嬉しいって思いましたが、それ以上に嬉しかったのが金メダルを取るためにやって来た日々のこと。自分だけじゃなくみんなと一緒に頑張って来た過程がすごく大事だと気づけたんです。結果が出なければ後悔が生まれますし、積み重ねてきたものが崩れてしまうこともある。諦めたくなったり、現実逃避したくなったりするかもしれません。でもすべてが崩れるわけではないし、経験として、今までやってきて良かったと思えるようになる。毎日全力で過ごすことで結果が出ることもあるし、仮に出なかったとしても後悔はない。今シーズンは求めた結果ではなかったけど、確実に積み上げができた実感はあります。また挑戦していけばいいし、成長できていると思います。
──成功体験は、より強いメンタルを手に入れることにつながるんですね。
髙田 結果は求めますし、高みはめざしますがそれだけじゃない。しっかり足元を見ながら、今やらなきゃいけないことがあります。全力で一日を、今日をやり切ったって思えるぐらいの日々を過ごしていくことが大事。そうすれば次のチャレンジの時に「ここでやっておいて良かった」と思えるはずです。人生でもそういう場面がたくさんあるでしょう。自分がやってみたいと思うことにチャレンジしていくと、それで結果を出せることもある。違う場面で活かせることもあるので、やっぱり積み重ねが大切なんです。
──昨シーズンは皇后杯を獲りました。セミファイナルも今シーズンで2度目。その経験を持って「次は優勝します」と言って前を向く。心の奥底にそういう確信があるわけですね。
髙田 そうですね、そうだと思います。今回の経験が、バスケットもそうですがけど生きていく上で確実に糧になります。何をやるにしろ、それを次につなげていくことはできると思います。自分の人生のテーマは決めていて、「人生を楽しく豊かに過ごしていく」ということ。そのために必要だと思えるアプローチも含め、自分がやってみたいと思うことにチャレンジしていきます。