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2025年5月30日(金)特集

【インタビュー】Wリーグ2024-25表彰者 宮澤 夕貴(富士通)

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

今年もWリーグ公式サイト恒例企画として、表彰者のインタビューを掲載いたします。
表彰された選手に、2024-25シーズンを振り返ってもらいました。


Wリーグプレミア

レギュラーシーズンベスト5〈パワーフォワード〉5年ぶり5回目/プレーオフベスト5

宮澤 夕貴(富士通 レッドウェーブ#52)


──キャプテンとして、シーズンを振り返っていただけますか。
宮澤 本当にタフなシーズンでした。13年間Wリーグでプレーしてきて、今まで一番しんどいシーズンだったと思います。2ディビジョン制に移行し、気を抜けない試合が続いたこともありますし、キャプテンとしてチームを勝たせないといけない立場でもあったので。

──ご自身の役割を果たすべき役割をどう捉え、シーズンに臨んだのでしょうか。
宮澤 チームは私ひとりで作り上げるものではないのですし「優勝をめざすチーム」を全員で作り上げていこうと、ずっと意識していました。調子を落とした選手がいれば引っ張ってあげるとか。全員が必要なピースで一人でも欠けたらダメ。全員が「勝てるチームにしよう」という意識を持ち続けなきゃいけないと思って臨みました。全員でチームを作るという意識、そこでの責任感というかそういうのも背負っていた気がします。

──今シーズン、チームとして良かったところを挙げていただけますか。
宮澤 それは全員のステップアップです。「ここが良かった」って挙げるとしたら、本当に全員がこのチームを作り上げたし、後輩たちの意識、スキルも本当に上がったと思います。その底上げがあって、チーム全体の力が上がりました。

──今回の連覇は、ご自身のバスケキャリアにどんな意義があると思いますか。
宮澤 何だろう……背負ってきたものが報われたという感じはあります。自分もそうですけど、もがきながら、みんなで苦しい思いを共有しながら一生懸命前を向いて走り続けました。練習は嘘をつかないなっていうのを実感しましたし、日々苦しい思いをしたとしても、リーダーがしっかり示すべき方向へ向かっていけばみんなが付いて来てくれる、それを再確認できましたし、とても良い経験になりました。

──優勝が決まった直後、テーブスHCとはどんな言葉を交わしましたか。
宮澤 印象的な言葉は……「ありがとう」ですね。何かを言われたわけではなかったですけど。BT(テーブスHC)のあんな風な涙は見たことはなかったし、今シーズンもBTがコーチ オブ ザ イヤーを受賞できたのは本当に良かったなって思います。

──さて、来シーズンに向けてはいかがでしょうか。
宮澤 チームとしてはリーグの規定が変わって、どのチームもそうでしょうが外国籍選手が加入してくるでしょう。そこで私の立場がガラッと変わるわけではないし、リーダーとしてしっかりチームを引っ張っていきたいと思っています。個人的にもう少し引き出しを増やしたいなって思います。3ポイントとドライブだけではなく、ドライブでディフェンスが寄ってきたらどういうステップを踏むのか、そういう引き出し(スキル)を身につけたいですね。

──リーダーシップを持ち続け、ステップアップも貪欲に……まだまだ成長の途上なんですね。
宮澤 自分自身、ステップアップしたいという思いは強いです。どこまでできるかわかりませんが、同い年の後藤(翔太)ACのアドバイスに刺激を受けています。個人としてもチームとしても、もっと上をめざして頑張りたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします!