- 2012年2月19日(日)試合情報
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セミファイナル第2戦・会見コメント
【トヨタ自動車】
<チョン・ヘイル ヘッドコーチ>
昨日勝っていたことがこちらとしては大きかったが、今日負けたら結果は厳しくなっていたかもしれない。昨日は何度も繰り返しビデオを見て、それでも心配で眠れなかった。昨日のゲームでディフェンスなどの手の内は出してしまったが、自分としてはゾーンプレスが効いていたと思う。これで最後の流れが変わった。点が入らないという流れは予想通り。今日は逆転で勝つという気持ちで頑張ろうと選手に言っていたが、最後まで選手達が粘り強くプレーしてくれて本当にうれしい。オールジャパンで負けていなかったらここまでいろいろ考えなかったかもしれない。デンソー戦ではこれまでゾーンプレスを使ったことは無かったが、リーグ戦とプレーオフではムードがまったく変わるのでチームも変わって相手の不意をつくようなことをしないと乗り切れない。次はファイナルだが、相手がどちらになっても今までより自信がある。初めてのことではないし、今まで負けてきたことも財産になっていると思う。
<矢野 良子 選手>
今日は控えから始まったが、展開が重くなっていたのでファウルで迷惑はかけたが後から流れを作れたかなと思う。昨日勝っていたので試合に臨むモチベーションは昨年(初戦敗戦)とは違っていたが、オフェンス・ディフェンスとも全員で攻めるんだという気持ちで臨んだ。うちのチームは大きいゲームになればなるほど萎縮してしまうので、ボールデッドの時にはなるべく選手が集まって目を合わせて確認をし、声を掛け合って乗り切ろうと思った。
<久手堅 笑美 選手>
昨日は自分の役割が果たせなかったが、考えても仕方ないので明日は明日と思って切り替えた。昨日勝っていたので気持ちには余裕はあったが、昨日できなかった分、いつも以上の緊張感をもって臨んだ。今回特にディフェンスを意識して練習が組まれていたが、チョンさんがどんなディフェンスを組み立てるのだろうと楽しんで練習できたし、このディフェンスで勝てたというのはチームにとっても自分にとっても大きなこと。ファイナルに向けてまたどんなディフェンスになるのか楽しみにしている。
【デンソー】
<小嶋 裕二三 ヘッドコーチ>
昨日のゲームでボールの反対側の選手がスペースを取るということが逆にスタンディングになってしまったという反省から、オフェンスに加わるようにと修正を加えたがうまくいかず、得点が伸びなかった。2戦とも相手の得意なプレーをつぶせたと思うが、こちらのオフェンスもつぶされた。決めなければならないときに決め切るたくましさとか強さとかいう部分でまだ力不足ということだと思う。
<小畑 亜章子 選手>
(残り3分から相手にトヨタに3本連続決められた場面では)高田で勝負という中で外の選手が決めきれなかった。でもそのスタイルを変えるというつもりはなかった。ここで負けたということは自分たちに力が無かったということだと思う。
<高田 真希 選手>
(前半のチームターンオーバーが12個だったことについて)トヨタがスティール狙いであることはわかっていたので気をつけていたが、ミスとなったのは自分たちが消極的になって、ボールを持ったときに攻めるのではなくパスの相手を探してしまったから。攻め気で振り切ることが必要だったと思う。
【JX】
<内海 知秀 ヘッドコーチ>
今日はとにかく選手が良く我慢してくれた。こういうゲームの中で普段どおりのことをするのがいかに難しいか、この2戦で痛感している。今日はお互いに流れがつかめない中で我慢して勝ちきれたことが大きい。大神のシュートや吉田のドライブからの得点でよくつないでくれた。昨日からフロアバランスが悪く、得点が取れないとどうしても狭いエリアでプレーをしてしまっていたので、広くエリアを取ってプレーするよう伝えた。第3戦に向けては今日のようにディフェンスをしっかりやって、フロアバランスよく攻め、トランジションを多くしたい。相手も準備してくると思うので、明日の練習でまたしっかり対策をしたい。
<大神 雄子 選手>
プレーオフでの1勝、内容はともかくこれでチームが引き締まった。プレーオフになれば皆同じスタートラインで、1位も4位も関係ない。タイにするのに我慢して自分たちに引き寄せられたと思う。(間宮選手がファウルアウトになった時も)リズムは悪かったがディフェンスで頑張れていたので昨日よりは気持ちに余裕があった。前半のビハインドも特に意識はしていなかったが、後半の出だしでトランジションを早くして走れたところから徐々に上がってきていたと思う。昨シーズンは震災の関係でファイナルを最後まで戦いきれなかったので、ファイナルに進出して優勝することで被災された方へ元気を与えられる一助になると思う。気持ちを一つにして、プライドを持って戦いたい。
<吉田 亜沙美 選手>
前半の入りは良かったが、途中でディフェンスの気を抜いたりオフェンスでミスが出たところで相手にやられてしまった。後半はベンチメンバーも含め最後まで全員が勝ちたいという気持ちで戦えた。(間宮選手がファウルアウトになった時は)誰が出ても同じことをするだけで、全員が信頼感を持って接戦になったときもチームプレーができた。最後は気持ちの強いほうが勝つ。JXのバスケットを信じて皆で頑張りたい。
【富士通】
<岡里 明美 ヘッドコーチ>
今日は出だしからJXの勢いが感じられ、やはりチャンピオンチームだなと思った。アグレッシブな展開になることはわかっていたが、最後は足が止まってしまった。名木のポイントに助けられていたが、それで逆に他の選手が頼ってしまう形となり絡むことができずにいい流れにならなかった。(4Qに入って追い上げられたところでタイムアウトを取らなかったのは)勝っても僅差になると思ったので、最後までタイムアウトを残しておきたかった。もともと今日はJXのセンター陣が乗っていなかったので間宮選手がファウルアウトになった時に、篠原がもっと行ってもよかったが、こちらのガード陣もつくところをつけない判断ミスもあったり、それがターンオーバーにつながったりと流れを引き寄せることができなかった。第3戦に向けては大神・田中選手へのアジャストと相手のプレッシャーディフェンスに対してのオフェンス。56点ではとても足りないのでアグレッシブにゴールに向かいたい。
<名木 洋子 選手>
相手がアグレッシブに来ることはわかっていたので、こちらはその倍動かなければと思っていた。リードしている時もあまり勝ちは意識していなかった。うちはいい時はどこからでも攻められるが、今日は途中で足が止まってしまい単調になってしまった。
<篠原 恵 選手>
今日は富士通のバスケットができなかった。相手に気持ちで負けていたと思う。昨日勝ったことで今日勝てばファイナルの切符が取れる、ということではプレッシャーには思っていなかったが意識はしていた。前半はインサイドでプレーができなかったのでもっと行こうと思っていたが、周りのプレーを見てしまい、自分から行くことができなかった。