- 2014年4月3日(木)試合情報
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【第15回Wリーグ・セミファイナル記者会見を行いました 2】
引き続き、ヘッドコーチの会見でのコメントです。
第2カード トヨタ自動車アンテロープスvsデンソーアイリス
<トヨタ自動車アンテロープス 後藤敏博ヘッドコーチ>
———今シーズンは、大差をつけて勝つゲームもあれば、延長戦が4ゲームもあったり、格下のチームに敗戦などもあって、好不調の波が激しかったように思われますが、ここまでの戦いを振り返ってどのように思われていますでしょうか。
(後藤)シーズンが始まる前はベスト4に入れるか不安だったのですが、何とかベスト4に入れたのでほっとしています。選手が高齢化していること、若い選手を私自身がなかなか育成できていない部分が不安定になった要因だったのではないかと思っています。
———そのような中で2位という成績についてはどのような評価をされていますか。
(後藤)まずベスト4に入るために一戦一戦ベストを尽くしたことでの結果かと思います。最初からいろいろなことを考えてやっているわけではないですから、まずはこの権利を勝ち取るために精一杯やってきました。
———シーズンを通して成長したなと思う選手を挙げてください。
(後藤)外から見て「この人うまくなったんじゃないかな」と思われる選手はいるかもしれないとは思いますが、私としてはもうちょっとやってほしいなと思っているので、なかなか名前が浮かびません。すみません。
———セミファイナルの対戦チームは、デンソーとなりました。レギュラーシーズンでは2勝1敗と勝ち越してはいますが、セミファイナルの勝敗のポイントなると思われる点を挙げていただけますか。
(後藤)対戦成績は2勝1敗ですが、ゴールアベレージはほとんど変わらないので、まず1戦目が大事かなと思っています。
———対戦相手のデンソーで要注意、警戒したいという選手がいましたら挙げていただけますか。
(後藤)いろいろ警戒しなければならない選手はいますが、やはりデンソーといえば髙田選手。非常にいい選手で頭もいいので、その選手に対してこちらがどれだけできるかなというのが不安でもありますし、楽しみでもあります。
———最後に、ご自身のチームで期待している選手を挙げていただけますか。
(後藤)うちはチームプレーでやっているので、キャプテンの久手堅に頑張ってほしいと思います。また、うちはだいたい8人くらいで回しているので、サブキャプテンの鈴木にも頑張ってほしいと思っています。
<デンソーアイリス 小嶋裕二三ヘッドコーチ>
———今シーズンは上位チームとは勝ったり負けたりはありましたが、下位チームには取りこぼすことなく安定したシーズンだったようにお見受けします。また、堅いディフェンスで平均失点55.48はリーグ1位となり、昨シーズンケガで欠いた髙田真希選手の復帰もあってオフェンスでもかなり上積みがあったと思いますが、小嶋ヘッドコーチはここまでの戦いぶりをどのように分析されているでしょうか。
(小嶋)今季デンソーとしては、初めて全チームから勝ち星を挙げられたところはすごく良かったと思っています。しかし残念ながらここに並んでいる3チームとはすべて1勝2敗だったので、下位に取りこぼしなく戦えたのは良かったですが、もう一つ壁を乗り越えられなかったというような、物足りない気持ちもあるところです。髙田が復帰したことで、本人の頑張りはもちろんですが、周りを活気づける力も持っている選手なので、それに触発されて中堅どころの選手が頑張ってくれたということと、新人の伊集が思いもよらないプレーを連発していいところで活躍してくれたのは思わぬラッキーな面だったと思います。
———シーズンを通して成長したなと思う選手を挙げてください。
(小嶋)伊藤がポイントガードとして定着したということもあるので、彼女の伸びは頑張ってくれているなと思います。
———セミファイナルの対戦チームはリーグ戦で2敗を喫しているトヨタ自動車です。しかし、ほぼ接戦という試合展開で実力は伯仲、といったところかと思います。セミファイナルを勝ち抜くためのポイントはどこになると思われますか?
(小嶋)高齢化とは言え、非常に元気な高齢の選手ばかりなので、その選手をいかに抑えるか。クレバーなプレーをしてくるチームですので、こちらはまだそのクレバーさに対応することができないので、若さと体力でトヨタの攻撃をつぶして、逆に相手のディフェンスもその若さと体力で突き破っていくということかと思います。
———対戦相手のトヨタ自動車で要注意、警戒したいという選手がいましたら挙げていただけますか。
(小嶋)久手堅選手がやはり要注意と思っていますが、今シーズンは森選手がとても頑張っているので、やられているときには森選手にやられているところがあるので、彼女のプレーを止めたいなと思います。
———最後に、ご自身のチームで期待している選手を挙げていただけますか。
(小嶋)髙田が頑張るためにも、今年は伊藤と牛田の両名が頑張らないといけないと思っているので、ガードの伊藤にはセンターの髙田とのラインだけではなく、パワーフォワードの牛田とのラインも作ってほしいなと思っています。
(写真左・トヨタ自動車 後藤HC、右・デンソー 小嶋HC)