- 2015年10月1日(木)特集
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女子日本代表、オリンピック出場記念インタビュー vol.1
本日からは、先日行われたアジア選手権で見事リオデジャネイロオリンピック出場権を獲得した女子日本代表選手へのインタビューをお届けします。
選手たちの喜びやこれからを見据えた言葉をぜひご覧ください。
宮澤 夕貴(JX-ENEOSサンフラワーズ #52)
Q:日本代表としてオリンピック予選に出場したのは初めてですよね?
──初めてです。代表ではこれまでのプレースタイル(4番)ではなく、新しいプレー(3番)を求められました。同じポジションの他のメンバーを見て、「凄いな〜」っていうのが最初の印象で、その人たちについていくのが精一杯でした。
Q:プレースタイルの変更は、新たなチャンスをつかむための挑戦だったわけですね?
──今までやってこなかったポジションですが、新たな課題が見つかったのは良かったと思っています。その課題をクリアし、レベルアップを図ることで「代表定着」と「オリンピック出場」が現実になってくるわけですから、思った以上にモチベーションが上がりました。自分が上手くなれば、日本のレベルも上がっていくわけですからね。
Q:「自分が上手くなれば、日本のレベルも上がっていく」この言葉を口にできるところに頼もしさと成長を感じますが、ご自分ではいかがでしょうか?
──それは、毎年少しずつですけど……。この身長(182cm)で3番を任され、求められることをきちんとできるようになることが私自身のレベルアップであり、日本代表としても活躍できると思っています。
Q:今回、日本代表に参加して、一番良かったと感じたのはどういうところでしょうか? ──私のポジションは「シューターらしいシューター」が集まっていて、“もっと3ポイントを打たなきゃ”って思いました。インド戦で3ポイントを決めることができたんですけど、それまでは打つこともできなくて……練習では頑張っていたつもりですが……。そのシュートが入ったのが一番の収穫ですね。打つ勇気を持てたこと、打たなければいけないんだと、強く思った瞬間でした。
Q:記録に残るのは1本の3ポイントですが、宮澤選手にとって「大切な1本」になったわけですね?
──はい! 大きかったです。この1本が次のステップになりました。大事な大会で決められたのが良かったです。ただ、もっと監督の信頼を得なければならないこと、自分のスキルアップを目指さなければならないということも痛感しました。それは今後の課題になります。
Q:最後のホイッスルはコートで聞いたんですよね?
──残り0.8秒でしたけど(笑)
Q:インド戦の3ポイント、残り0.8秒の決勝の出場が「次世代スター誕生」につながると思いますが?
──次も代表に入ることが目標ですし、プレータイムをもっともらえるように頑張らなければなりません。この大会を経験して、“上”を見るようになりました。オリンピックだったり、世界を相手にプレーすることだったり……。着実にステップを踏めば、大きな舞台が待っている、そんなイメージが広がりました。そのためにも、今度はWリーグで頑張りたいと思います。