- 2016年6月4日(土)特集
-
第17回Wリーグ・受賞者コメント / ベスト5 ガード部門
ベスト5/ガード部門
JX-ENEOSサンフラワーズ #0 吉田亜沙美 (2年ぶり3回目)
Q:2015-2016シーズンは、FIBA ASIA選手権で優勝し、オリンピック出場を決めて臨んだシーズンでしたが、いつもと違う気持ちでしたか?
──オリンピックを決めてからリーグが開幕したので、モチベーションを上げたまま入れました。すごくいい形で入れましたし、いい流れのままシーズンを乗り越えられたと思っています。アジア選手権で優勝できたというのは、当時の(日本代表)メンバーにとっても、私にとってもすごく良かったですし、いい経験でした。
Q:メディアに登場する回数が増え、バスケを知らない人が観戦に訪れたかもしれません。やりがいも大きかったのではないですか?
──そうですね、これまでバスケットが大きく報じられる機会が少なかったので。ただ、それは自分たちが結果を残してこなかったからですし、アジア選手権は自分たちの力でしっかり勝ち切ったからこそ注目されたと思います。これをきっかけに、もっとメディアの方に取り上げていただきたいですし、もっともっとバスケを盛り上げたいと思っています。“スポーツの中でバスケが一番楽しい”と、多くの人に伝えていきたい。そんな思いで臨んだシーズンで、優勝とベスト5、プレーオフMVPも受賞できて良かったです。
Q:キャプテンとして戦った今シーズンの優勝は、8連覇の中でもまた別の重みがあるかもしれませんね?
──1年目、2年目はもうがむしゃらで、自分のことだけを考えてプレーするので精一杯。今はポイントガード(PG)もやらせてもらっていますし、キャプテンを任されたシーズンに優勝できないなんて考えたくもなかったです(笑)。「どうしても優勝したい!」という気持ちが、今まで以上に強かったですね。
Q:そんな思いがあったからこそ、コートでは厳しい表情で指示を与えていたように思いますが?
——キャプテンですし、ベテランですから。それに、少しでも油断があったり、集中し切れていない選手がいたりすると、そこがほころびになる可能性があります。PGとしても、いろいろな角度からチームメイトを見ていかなければなりません。今シーズンは、「自分のことは後回し、他の選手のことを一番に考える」というのを意識してやってきました。自分がダメでもチームが勝てばいい、そう思っていたんです。今は、「仲間と一緒に成長できたシーズンだった」と心から感謝しています。そういう意味では、周りから評価をいただいて、ベスト5に選んでいただけたというのはとても嬉しいですね。