Wリーグ（バスケットボール女子日本リーグ）公式サイト

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Wリーグ開幕企画として、今シーズンも全12チームのヘッドコーチへ独占インタビューを敢行！
来たるシーズンに向けての意気込みや、現時点でのチーム状況に迫りました。


～「プレーオフ」が日常の風景になるように～

　日立ハイテククーガーズ【昨季9位】
　藪内 夏美（やぶうち なつみ）ヘッドコーチ

　昨シーズンは1点差でプレーオフ進出を逃し、悔しかったです。開幕前に日本代表（Bチーム）の活動があり、チームへの合流が遅れました。その間は石川コーチやサポートの鈴木がしっかり練習をしてくれて不安はありませんでしたが、選手と私のコミュニケーションが足りなかったという思いは残りました。それでも時間を作って練習に顔を出すと、選手たちは「会うたびに良くなっている」と評価を得ようと頑張っており、そこはプラスに作用したのではないでしょうか。

　悔しさを忘れずに臨む今シーズンの目標は、“プレーオフで勝利”すること。春先から選手、スタッフと話をする中で、日常を「プレーオフでの勝利」を基準に考えて行動しようと確認し合いました。練習中はもちろん、どんな時も「プレーオフ進出が当たり前」のことと捉えるためです。そのためにも、日常のメンタルが大切だと考えています。また、石川コーチが昨シーズンのビデオやデータから数字を洗い出してくれました。その結果、本当にプレーオフでプレーすることが可能だったと感じましたし、選手たちにもそう伝えました。惜しかった、で済ませることなく、選手たちも自分たちの弱さから、あと一歩届かなかった、と実感したようです。そこを克服すれば必ず目標は達成できると強く意識しています。

　今シーズンは＃28北村がキャプテンを務めますが、それは彼女の成長があり、チームに勢いをもたらす存在だと確信したから。基本的にはタイムシェアをしますから、各選手が限られた時間でどれだけ成果を残せるかが重要です。皆がしっかりと良いメンタル、エネルギーを持ってプレーしてくれると期待しています。＃28北村を筆頭に、同じ年の＃9鈴木、＃21ヌンイラ、＃22松本らは結束が固いのも強みになります。若手もどんどんアピールして欲しいですね。プレーオフに出なければ次はない、それは選手たちもよくわかっていますから、1試合1試合の積み重ねを大事に戦いたいと思います。