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2020年9月8日(火)特集

第22回Wリーグ HCインタビュー【三菱電機コアラーズ】

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

毎年恒例の開幕前ヘッドコーチインタビュー。
全12チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況や
来たるシーズンに向けての意気込みを聞きました。


「再びファイナルへ。目標に向かって泥臭く突き進む



 一昨シーズンはファイナル進出を果たし、チームにとって大きな財産になりました。昨シーズンはいつものようにチャレンジャーだという気持ちを忘れず臨んだつもりでしたが、どこか構えてしまったというか、隙が生まれてしまったのかも知れません。開幕から序盤までは若手を起用したり、チームのかみ合わせを試したり、新しい試みにトライしていましたから、上手くいかないことは承知の上でチーム作りをしていました。いかに中盤から後半へつなげていくという段階で、少しずつ上向きになっていったので、途中で終わってしまったのは残念でした。

 今シーズンはインサイドの大黒柱だった王が抜け、安定感という意味で不安要素になります。しかしそこは、みんなでカバーし合って行けば埋められますし、西岡や移籍してきた濱口もいますから、あまり心配していません。彼女たちには王の代わりというのではなく、それぞれの良いところを前面に出したプレーをさせたいと思っています。小菅ら既存の選手も含め、また新しいスタイルができると思います。

 私たちの強みのひとつが、アウトサイドにベテランの櫻木や渡邉、更には根本、川井という計算できるメンバーがいること。そこに永井や見﨑、篠宮らも育ってきています。加えて、ルーキーの佐賀、藤田という新戦力が、今までのコアラーズにない異色なカラーを出してくれるでしょう。

 キャプテンの渡邉には全幅の信頼を置いていますが、今シーズンは根本、西岡、川井という中堅たちが副キャプテンになりました。彼女たちは気持ちの面で意欲が増し、ワンランクアップしている印象ですから、そこは期待が大きいです。

 新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続き、選手やファンのみなさんも制約の多い生活を余儀なくされていると思います。さまざまなストレスがあると思いますが、私たちは自分たちにできる精一杯のことをやり抜きますし、それをコートで表現したいと思います。今季は東西カンファレンス制となり、会場へお越しいただけることも難しいかもしれませんが、インターネット配信などを通して観ていただけるはずですから、私たちらしい泥臭いバスケットを展開することで、少しでも勇気と笑顔をお届けできればと思います。今シーズンもご声援よろしくお願いいたします。