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2020年9月9日(水)特集

第22回Wリーグ HCインタビュー【山梨クィーンビーズ】

いつもWリーグに温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。

毎年恒例の開幕前ヘッドコーチインタビュー。
全12チームのヘッドコーチに、現在のチーム状況や
来たるシーズンに向けての意気込みを聞きました。


「変化と手応えのシーズンを経て、次のステップへ



 昨シーズンは開幕の東京羽田戦で勝利し、取り組んできたことが結果につながりました。しかし、その後はサイズ不足もあってリバウンドが取れず……リバウンドに関しては12チームで最下位。他のスタッツは前年をすべて上回りましたから、リバウンドの問題点は解決できないまま終わってしまいました。当たり負けしないフィジカルの強化は上手く行ったものの、やはり高い位置でのリバウンドが課題。ゾーンディフェンスで責任の所在がはっきりしない場面があり、組織的なプレーの完成度を上げなければならないと再認識しています。

 今シーズンは主力の2人(星田、横井)がチームを去りましたがロスターに大きな変化はなく、星田のところはルーキーの山本、土田が埋めてくれるはずです。アーリーエントリーで加入した富田は使えるメドが付き、新潟から加入の渡邊も動きが良い。45番のサイズは多少なりとも改善されたと思います。2年目の若原は期待通りの活躍を見せたルーキーシーズンでした。常に強気なプレーでチームに勢いをもたらしてくれましたし、これまでの山梨QBにはいなかったタイプで、気後れせず積極果敢にチャンレンジできる選手。今シーズンの飛躍が楽しみです。

 練習環境に変化はなく、選手たちは仕事を終えてから練習を行いますから、私が最も気を配っているのは「ルール作り」。こういう大原則でやるよ、と共通理解できるようにしています。富士通戦やトヨタ紡織戦など、負けはしましたが競った場面があり、あと一歩まで迫れることはできました。この方向性で努力すれば結果が出ると、選手たちは手応えを感じたのではないでしょうか。自分たちの取り組みに間違いはないと自信につながったと思います。

 コロナ禍の中、幸い山梨県は感染者数が抑えられており、計画通りとまでは行かないまでも、時間をやりくりしながら練習に取り組めました。また、メンバーが増えたことでチーム内の競争も生まれています。さまざまな制約はありますが、地域に支えられて活動するクラブチームですから、今できることを精一杯頑張り、みなさんに恩返しできればと思います。応援よろしくお願いいたします。