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2013年11月2日(土)特集

【第15回Wリーグ ヘッドコーチインタビュー/第7回】

デンソーアイリス 小嶋裕二三ヘッドコーチ

Q:昨シーズンは苦しい戦いを強いられました。振り返っていかがでしょうか?
──主力の2人を欠いた状態でした。司令塔・小畑の引退はわかっていましたから、その穴は複数の選手でカバーしようという確認ができていました。ガード陣がそれぞれプラス20%の力を出せば何とかなると思っていましたが、残念ながら力不足は否めません。そしてもう一人、エース#8高田真希を欠くことになったのはまさしく想定外。誰も防ぎようがなったアクシデントで、正直、準備はできなかったですね。ただ、選手たちは頑張ってくれました。
Q:起こったことは仕方がありません。マイナスからのスタートを何とかプラスにできた点は?
──年明け辺りからですが、プレータイムが増えた選手たちが実戦を通して成長してくれたことです。違うポジションをこなしたケースもありました。それをプラスにして、今シーズンに臨みたいと思っています。例えば#3園田奈緒はコンバートした4番で力を発揮しています。#41伊藤恭子は気負いがありましたが、経験を積んで成長しました。「走れない、守れない、点が取れない」という苦しいシーズンを経験しましたが、「その苦しさを乗り越え、悔しい思いを糧にする」と、選手たちは強い気持ちを持っています。
Q:チームコンディションが上向きになり、目標も高くなったのでは?
──やるからには頂点を目指すのは当然です。自分たちのバスケットに徹することが大事ですが、対戦カードが変則的なので、対戦チームごとにアジャストしなければなりません。昨シーズンはメンタル面のスタミナを培ったと考え、そこにフィジカルの強さを加えて、まずはプレーオフの切符を獲りに行きます。