- 2013年11月4日(月)特集
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【第15回Wリーグ ヘッドコーチインタビュー/第9回】
トヨタ紡織サンシャインラビッツ 中川文一ヘッドコーチ
Q:昨シーズンを振り返っていかがだったでしょうか?
──まだ選手にもチームにも「地力」がなかったと感じています。技術的なことよりも、バスケットボールへの取り組みというか、モチベーションなどメンタル面が十分ではなかったですね。今シーズンは、「自分たちが頑張ってできることを一生懸命にやる、できることからコツコツ積み上げて行く」というのをひとつのテーマにしました。
Q:今シーズンは変化の兆しがありますか?
──ウチの選手たちは勤勉に練習に励んでします。練習時間など制約はあるのですが、仕事との両立を図りながら、早朝練習や個人練習などに努力を惜しみません。確実にチーム力向上、モチベーションアップにつながっています。私自身、「自分たちで考えてプレーする」というのが指導のベースにありますから、少しずつでも理解して欲しいですね。結果はもちろん大切ですが、そこに至る過程も重視しています。「自分が何を学び、チームのために何ができるのか」を考えられれば、プレーの幅が広がり、視野も広くなるでしょう。一人ひとりが「自分で考えてプレー」できるようになれば、それがチームとしての結果に結び付くのです。
Q:戦力や戦術など、昨シーズンから変化はありますか?
──ウチのエースは#33長部沙梨です。チームとして高さが足りないので、インサイドでプレーすることが多かったのですが、今シーズンは3番にコンバートしました。175cmで4番はあり得ませんし、彼女自身のポテンシャルを考えれば、3番でもっと活躍して欲しいと思っています。選手たちは“パス&ラン”、“1on1”の意識を強く持っていますので、昨シーズン以上の戦いができると確信しています。