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2015年3月20日(金)試合情報

第16回Wリーグ プレーオフ・セミファイナル記者会見 ヘッドコーチのコメント 2

昨日に引き続き、ヘッドコーチの会見でのコメントです。

第2カード デンソーアイリスvs富士通レッドウェーブ


<デンソーアイリス 小嶋裕二三ヘッドコーチ>

———今シーズンも下位チームへの取りこぼしはなく、堅実な戦いぶりでした。全日本選手権でも決勝に進出されましたし、順調に推移していると思いますが、小嶋ヘッドコーチはここまでをどのように評価されているでしょうか。
(小嶋)今年はガード・伊藤、センターフォワード・牛田、センター・髙田とこの3枚は安定した活躍をしてくれているのですが、2番・3番のところがケガやコンディション不良などでかなり入れ替わりが激しく、そこを固定できなかったところがちょっと心配です。その結果アウトサイドの得点力が今までよりもかなり落ちてしまっていますので、ディフェンスで守ってはいるものの点数が全く取れない試合があったりしましたのでその辺が心配するところです。それでも取りこぼしをせずに接戦を勝ちきることができた試合がいくつかありましたので、そのあたりの勝負強さ、点数が取れないなりの勝負強さはついてきたのかなと思います。

——今シーズン成長したなと思う選手やポイントはありますか?
(小嶋)2年目の伊集がだいぶ安定してきました。ただ、まだ何をしでかすかわからない危険性があるので全幅の信頼は寄せられないのですが、かなり突破力・シュート力がついてきているのでこのまま伸びてくれたらいいなと思っています。また、ここ数試合ケガで休んでいますが髙田汐織も安定してきているので、この二人が伸びているかなという感じはあります。

———対戦相手の富士通で要注意、警戒したいという選手がいましたら挙げていただけますか。
(小嶋)もちろん個々の選手警戒はしているのですが、今年の富士通さんはチームプレーがすごく長けていると言いますか、ここを抑えればこっちでやられる、こっちを頑張ってもまたあっちでやられるというようなところが強いので、まず抑えなければいけないのは一人ひとりの選手だと思います。それをいかに個人で守ることとチームで守ることの両立ができるかどうかだと思います。

———最後に、ご自身のチームで期待している選手を挙げていただけますか。
(小嶋)先ほどお話ししたとおり、ガードとセンターのラインは比較的安定していますので、やはり2番、3番のところ、ここは各ポジション2人ずつの選手をそろえていますので、6人がかりで何点取れるか、というところかと思います。


<富士通レッドウェーブ BTテーブスヘッドコーチ>

———今シーズンは、大差をつけて勝つゲームもあれば、延長戦や下位チームへの敗戦などもあって、好不調の波が激しかったように思われますが、ここまでの戦いを振り返ってどのように分析されていますか。
(テーブス)波が激しいでしょうか?(笑)今年は強いチームと戦えるようになったと思います。トヨタ紡織に負けた試合はうちの若さが出ました。選手たちにこのゲームは落とせないという考えがあったのかもしれません。なのでいつもの動きができませんでした。その上にトヨタ紡織の選手たちの素晴らしいプレーがありました。また、中川さん(トヨタ紡織HC)のマジックもあったかもしれません(笑)。こういったところは、たぶん時間が解決します。

——今シーズン成長したなと思う選手やポイントはありますか?
(テーブス)16年目の三谷さん。この選手は本当に素晴らしいですね。後は町田と長岡。町田の場合はオフェンスのプレーの幅が広がったと思います。また長岡はプレーというよりも、中心選手としてリーダーシップを取ってくれるようになりました。

———セミファイナルの対戦チームはリーグ戦で2敗を喫しているデンソーです。しかし接戦している試合もあり、実力は伯仲、といったところかと思います。セミファイナルを勝ち抜くためのポイントはどこになると思われますか?
(テーブス)おもしろいセミファイナルになりそうですね。デンソーのプレッシャーディフェンスをどう崩すか。そこでもやはりペネトレイトが重要なカギになると思います。

———対戦相手のデンソーで要注意、警戒したいという選手がいましたら挙げていただけますか。
(テーブス)髙田(真)選手と伊藤選手です。今シーズン、伊藤選手のゲームコントロールは非常によかったと思います。また、高田選手のバスケットIQは非常に高いので抑えるのは難しいと思いますが頑張ります。

———最後に、ご自身のチームで期待している選手を挙げていただけますか。
(テーブス)他の皆さん同様、全選手に頑張ってほしいと思っていますが、今シーズンはチームバランスがとてもよかったと思っていますので、この選手に頼る、ということはあまり考えていません。しかし、篠原のペイントエリアのディフェンスと三谷さん、36歳の三谷さん、彼女のゲームの流れを変えるプレーに期待したいと思います。



(写真左・デンソー 小嶋HC、右・富士通 テーブスHC)