- 2015年9月29日(火)特集
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第17回Wリーグ・ヘッドコーチインタビュー vol.10
富士通 レッドウェーブ BT・テーブス ヘッドコーチ
Q:準優勝した昨シーズンを振り返っていただけますか?
──凄いことだとよく言われますが、JX-ENEOSには完敗。敗因は「自信を持ってプレーできなかった」ことです。感情をコントロールできず、“勝ちたい!”という意識は相手が上……ここを克服できれば優勝できると思います。日本のバスケの未来は、「スピードと、40分間ディフェンス、オフェンスとも攻撃的にアタックし続ける能力」にあります。私たちはこのスタイルを、次のレベルへと引き上げていく必要があります。
Q:今シーズンのチームの中心はやはり日本代表の4選手になりますか?
──彼女たちには才能があり、自分たちにできることや役割を理解しています。この4ヶ月間で最も成長したのは、#11 篠崎澪と#15 山本千夏。#10 町田瑠唯も素晴らしい経験を積みましたが、もっと攻撃的にならなければ次世代のポイントガードにはなれないでしょう。すべてはメンタルにかかっています。ただ、今シーズンのキープレーヤーは #0 長岡萌映子です。昨シーズンは彼女らしいプレーができませんでした。今シーズンはもう一度、リーグのトッププレーヤーになるべく頑張ってくれるはすです。
Q:今年もチームとしてのプレースタイルは同じでしょうか?
──速攻へつなげるためのプレッシャーディフェンスから始め、全員が得点を狙います。今シーズンもリーグ1位のアシスト数を記録したいと思っています。ベテランが引退し、“プロの経験”を失いましたが、若手で優勝を狙います。
良い選手が揃った場合、チームとして成功するための要因はたくさんあります。「選手同士の相性」「技術の向上」「ケガ人が出るかどうかの運」など……今シーズン、それらの面であまりいいスタートを切ることはできませんでした。が、選手たちは皆、成功するために自分たちがやらなければいけないことに集中しています。私は選手たちを信じています。